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2012 Fiscal Year Annual Research Report

低次元遷移金属テルライドにおける超伝導と磁気秩序

Research Project

Project/Area Number 22550050
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

分島 亮  北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (10292046)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2013-03-31
Keywords電気的性質 / 磁気的性質 / 1次元化合物
Research Abstract

擬一次元構造を有する3元系金属リッチテルライドA-Ta-Te(A=磁性イオン)の固相反応で合成を試みた。このような組成をもつ化合物としてはLn_xNb_6Te_8(Ln=希土類元素)などが知られているが、得られた試料についてX線回折により生成相を調べたところ、今回合成を行った条件下では、類似の組成をもつ化合物が主相として得られた。しかしながら、副相として希土類オキシテルライドなども生成していた。目的相の結晶構造はタンタルにテルライドイオンが6配位し、TaTe_6八面体が面共有することで、一次元鎖を形成している。この一次元ネットワーク間に、一次元間隙が存在しており、Aイオンはこの間隙中に存在している。
得られた化合物について、電気伝導性、磁化、比熱測定を行い、希土類元素として反磁性のランタンを含む化合物では、金属的でPauli常磁性を示すことを明らかにするとともに、さらに、Rietveld解析によって得られた結晶構造パラメータを用いて電子構造計算も行った。希土類イオンがランタンの場合には、5Kで超伝導転移を示し、また、電子構造計算と比熱測定の比較から伝導電子間に弱い電子-電子 相互作用が働いていることが明らかにした。さらに、希土類元素として磁性をもつ化合物の場合には、いずれも電気伝導性はいずれも金属的挙動を示し、磁気的性質は1.8ケルビン以上でCurie常磁性を示すことが分かった。
さらに、電子構造計算より求まった電荷密度分布から、タンタル-テルル間、タンタル-タンタルの結合性について評価したところ、一次元鎖を形成しているTaTe_6八面体間には、Ta-Taに金属-金属結合が存在していることを明らかにした。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (2 results)

All 2013

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 日本セラミックス協会 2013年 年会2013

    • Author(s)
      分島亮
    • Organizer
      日本セラミックス協会 2013年 年会
    • Place of Presentation
      東京工業大学(東京都目黒区)
    • Year and Date
      20130317-20130319
  • [Presentation] 新規層状鉄オキシカルコゲナイドの結晶構造とその磁気的性質2013

    • Author(s)
      分島亮
    • Organizer
      第51回セラミックス基礎科学討論会
    • Place of Presentation
      仙台国際センター(仙台市)
    • Year and Date
      20130109-20130110

URL: 

Published: 2014-07-24  

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