2012 Fiscal Year Annual Research Report
ビイミダゾール配位ハーフランタン型複核錯体モジュールによる一次元鎖構造制御
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22550058
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
海老原 昌弘 岐阜大学, 工学部, 教授 (80201961)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植村 一広 岐阜大学, 工学部, 助教 (60386638)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ロジウム / ビイミダゾール / 水素結合 / 複核錯体 |
Research Abstract |
すでに合成していた[Rh2(O2CC4H9)2(H2biim)2Cl2] (H2biim = ビイミダゾール)にジクロロメタン中でトリフェニルホスフィン(PPh3)を加え,30分攪拌後,溶媒を留去すると赤色固体が得られた,この赤色固体をメタノールに溶かし,0.01 M KOH水溶液を摘果すると溶液中から赤色針状結晶[Rh2(O2CC3H7)2(Hbiim)2(PPh3)2]が析出した.析出した極細の結晶のX線構造解析をPOSTECHの放射光光源を用いて測定したところロジウム複核錯体が4つのNH...N水素結合により二量化した[Rh2(O2CC4H9)2(Hbiim)2(PPh3)2]2であることが明らかに出来た.一般に,ビイミダゾール間の水素結合は,ビイミダゾールどうしが共平面にになるのが一般的であるが,本錯体の場合にはビイミダゾール平面どうしの成す角度が35.0(1)度と大きくねじれている.このため,水素結合している水素は構造を保ったままでは水素結合している原子間で交換することは不可能であると考えられる.当初は,この錯体の還元による1次元化を目的としたが,サイクリックボルタンメトリーの測定では還元波は観測されなかった.しかし,酸化電位が2段階になることが明らかとなり,水素結合2量体では電子的な相互作用は期待できないことから,酸化過程で窒素上の水素が一方の窒素に偏ることが考えられる.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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