2012 Fiscal Year Annual Research Report
高機能な二酸化チタン/粘土鉱物複合光触媒材料の開発
Project/Area Number |
22550181
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
陶山 容子 島根大学, 総合理工学研究科(研究院), 教授 (70091361)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 光触媒材料 / 二酸化チタン / ナノ粒子 / 粘土鉱物 / ハイブリッド材料 / セピオライト |
Research Abstract |
繊維長の異なる2種のセピオライトと0.05~0.2 wt%のTiO2ゾルを用い、セピオライト基板にアナターゼ型TiO2ナノ粒子が担持されたTiO2/セピオライト複合材を作製する方法を確立した。本複合材は、750℃以上の加熱ではセピオライトが分解するので、600℃での熱処理が最適であった。作製した複合材の組織、構造、表面状態、結晶相、熱的安定性などを電子顕微鏡観察、X解回折、熱分析、IR、TG-DTAなどによって明らかにした。 TiO2/セピオライト複合材の有機酸に対する光触媒特性を、ギ酸の分解についてHPLCを用いて測定を行って評価した。前年度までの研究では、メチレンブルーやメチルオレンジなどの色素やNOxに対し、紫外線照射下で高い分解能を示すことが明らかなっている。本年度は、TiO2/セピオライト複合材を内蔵できる小型の流通系水浄化装置を作製し、ブラックライト(365nm)あるいはLEDランプ(365nm)照射下でギ酸水溶液を流速167 ml/minで流通して分解を測定した。その結果、本複合材はギ酸に対しても比較的高い分解能をもつことが明らかになった。また、ブラックライトとLEDランプは照射強度を同じにすれば分解率は大差ないことが分かった。したがって消費電力の少ないLEDランプを用いれば、より省エネにできると考えられる。また、TiO2/セピオライト複合材は、TiO2単味あるいは表面が平滑なガラス基板に担持したTiO2複合材の光触媒能と比較して、高い光触媒分解能に加えて分解物の吸着能も持つ特徴があることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)