2012 Fiscal Year Annual Research Report
高延性接着剤の繰返し粘塑性挙動のモデル化と接着接合金属板プレス成形解析への適用
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22560129
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Research Institution | Hiroshima National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
瀧口 三千弘 広島商船高等専門学校, 商船学科, 教授 (10163346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 哲哉 広島商船高等専門学校, 電子制御工学科, 教授 (20182769)
徳田 太郎 広島商船高等専門学校, 商船学科, 准教授 (20425143)
舟木 弥夫 広島商船高等専門学校, 一般教科, 教授 (90209148)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 成形加工 / 接着接合板 / 繰返し粘塑性 / 構成式 / 速度・温度依存性 |
Research Abstract |
平成24年度の研究の主な成果は、以下のとおりである。 1.汎用有限要素解析プログラムへの構成式の組込み:高延性アクリル系接着材の速度・温度依存特性を考慮した繰返し粘塑性構成式を、複素数階微分法を用いて汎用有限要素解析プログラムMSC.Marc2010のユーザーサブルーチンに組込んだ。 2.構成式を組み込んだMSC.Marc2010を用いた各種解析:接着板の繰返し曲げ・曲げ戻し解析、プレス成形加工解析(V曲げ:加圧曲げ)を行った。その結果、接着板の変形及び接着層のせん断変形挙動を定性的には表せることがわかった。しかし、解析精度は十分でなく、このことについては今後さらに検討していく必要がある。 3.接着層厚さの違いによる影響:接着接合板を用いた曲げ加工に関する一連の研究として、接着層厚さの違いによる影響について検討した。その結果、接着層の厚さが厚くなるほど接着板に生じる成形不良(カモメ折れ)は大きくなるが、接着層に生じるせん断ひずみは逆に小さくなることがわかった。 4.研究の総括:本研究で得られた内容を総括すると次のようになる。①高延性接着剤の繰返し粘塑性構成式を構築できた。②得られた構成式を複素数階微分法を用いて汎用有限要素法プログラムMSC.Marc2010のユーザーサブルーチンに組込んだ。③新たに提案した構成式の妥当性を検証するために、接着板の曲げ・曲げ戻し実験・加圧曲げ(V曲げ)実験及びそれらの解析を行った。④解析結果は、各種実験における接着板の変形及び接着層のせん断変形挙動を定性的には表せることがわかった。しかし、解析精度は十分ではなく、今後さらに研究を進めていく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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