2012 Fiscal Year Annual Research Report
MIMO通信容量を最大とする端末用アンテナの理論構築と小形化給電回路の研究
Project/Area Number |
22560358
|
Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
鹿子嶋 憲一 茨城大学, 工学部, 教授 (70292472)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 茂樹 茨城大学, 工学部, 准教授 (50323209)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | MIMO方式 / アレーアンテナ / 放射効率 / マッチング / デカップリング / 相互結合 |
Research Abstract |
(1) MPCM(Multi-Port Conjugate Match)ベースの整合回路においては、整合、減結合条件を満足する回路素子値には自由度がある。そのため昨年度は3素子以上のアンテナに関し試行錯誤によるアンテナ給電回路設計を行った。一般に各給電ポートの周波数特性は、広い特性狭い特性が混在する特性となるため、すべてのポートの特性を総合したとき、どの設計が優れているか判断するのは困難であった。そこで各ポートの放射効率とポート間の相関係数を総合したMIMOアンテナ総合放射効率を定義し、これを求めるための評価式を導出した。これによりポート特性の異なるMIMOアンテナの総合の特性優劣を判断することを可能にした。 (2) ブリッジサセプタンス型回路による3素子デカップリング回路の広帯域化に関しては、中央素子近傍に寄生素子を配置し、この素子の広帯域化による方法と、3素子を一直線ではなく三角配置とすることによる特性改善を試みた。三角配置で正三角形配置としたとき、放射効率80%以上となる帯域を30MHzから180MHz(比帯域1%から6%)に拡大できることを明らかにした。一方寄生素子による方法では大きな改善は得られなかった。 (3) 近接基地局アンテナ間の相互結合抑圧を目的に、MPCMベースの整合回路を複数アレーアンテナ間に適用することを試み、その設計法と基本特性を明らかにした。整合回路の適用により、半波長程度の近接配置時でも、アレーアンテナ間の相関係数を低く抑圧することが可能となり、MIMO通信用基地局アンテナ構成法の一手法となることを明らかにした。 (4) 給電回路が損失を含む場合の設計式の改良を行い精度改善の見通しを得た。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|