2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22560472
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
中島 章典 宇都宮大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70164176)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 康夫 宇都宮大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (50431698)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 土木工学 / 構造工学 / 孔あき鋼板ジベル / せん断耐力評価式 / 押抜き試験 |
Research Abstract |
鋼コンクリート複合構造のずれ止めとして用いられる孔あき鋼板ジベルのせん断耐力評価式は種々提案されているが,これらの耐力評価式は,近年の複合構造として適用例が増えている複合ラーメン橋などに用いられる孔あき鋼板ジベルの耐力を適切に評価しているとは言えない.そこで本研究では,スタッドの押抜き標準試験よりも拘束度の高い押抜き試験に基づく孔あき鋼板ジベルのせん断力-ずれ変位関係やせん断耐力を明らかにするための実験を行った.実験においては,コンクリート強度,ジベル孔径,ジベル鋼板板厚,コンクリートブロック寸法,貫通鉄筋径などをパラメータとした試験体を用いた.そして,拘束度の高い孔あき鋼板ジベルの押抜き試験に基づく実験結果から,ジベル孔径,コンクリートの圧縮強度に加えて試験体のコンクリートブロックの寸法の影響を考慮した適用性の高いせん断耐力評価式を定式化した. また,貫通鉄筋ありの孔あき鋼板ジベルでは,ジベル孔内コンクリートの2面せん断抵抗に加えて,貫通鉄筋のダウエル効果でせん断に抵抗すると考えられている.本研究の実験結果を通して,このせん断抵抗メカニズムをさらに詳細に説明することを試みた.その結果,実験に際して詳細に計測したせん断力-ずれ変位関係および貫通鉄筋のひずみ挙動から,貫通鉄筋を有する孔あき鋼板ジベルのせん断抵抗メカニズムが詳細に説明できるようになった.今後,さらに補完的な実験を加えることによって,これらのせん断抵抗メカニズムに基づいた上で,貫通鉄筋を有する孔あき鋼板ジベルのせん断耐力評価式を構築していくことが可能になると考えている. さらに,ジベル孔が1個に加えて,2個から5個のジベル孔が長手方向に配置されている場合について,各孔あき鋼板ジベルのせん断力分担についても実験的に検討し,ジベル孔を複数有する場合の孔あき鋼板ジベルの設計を行うための重要な知見を得ることができた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)