2012 Fiscal Year Annual Research Report
暑中コンクリートの製造,施工および耐久性に関する研究
Project/Area Number |
22560564
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
小山田 英弘 北九州市立大学, 国際環境工学部, 准教授 (80233625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 智幸 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 准教授 (50215430)
伊藤 是清 東海大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (50380663)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 建築構造・材料 / 気候変動 / 建設マネージメント / 廃棄物再資源化 / 品質管理システム |
Research Abstract |
本研究は,暑中期のコンクリート工事全般に及ぼす気象条件の影響を対象とし,良質なコンクリート構造体を構築すべく,「製造,施工,品質」に関して,実測・実験・検討を行うことで,課題を提示し,対策方法を提案することを目的とする。得られた成果を以下に整理する。 1.生コン温度,運搬,施工環境の実測:材料温度(セメント,骨材,水)および練混ぜ直後の生コン温度を①立地,②設備,③地域の異なる複数のプラントで測定した。温度推定式中の実験定数βの精度を高いものとして示した。また,運搬時の温度上昇には,気温,日射,時間が影響するため,ドラム色の異なるミキサー車を用いて,気温,日射量の測定と併せて,ドラム内のコンクリートの温度を測定した。これまでの実験結果と併せて,温度推定式の運搬による影響に関係する係数αの精度向上を図った。一方で,日射の影響を直接取り入れた温度変化の推定方法(シミュレーション)を示した。 2.暑中コンクリート工事適用期間:温暖化傾向を反映して,暑中コンクリート工事適用期間が長くなっていることを示し,特に計画や入札段階において重要となる,適用期間を推定する際に用いられる平年値よりも直近数年の統計値を用いた方が誤差を小さくできることを示した。 3.水和熱によるポゾラン反応の促進に関する実験:温度上昇を抑えることを目的として混合したフライアッシュが,セメントの水和熱によりポゾラン反応が促進されかを課題に,温度,打設後の時間という点から検討した。結果,40度以上の履歴を受けると実用レベルで比較的早期に強度が増大するが,最高温度が70度を超えるようになると強度増大が鈍化する可能性があること,初期に強度増進が認められた試験体は長期的な強度増大が無かったことを実験的に確認した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(21 results)