2012 Fiscal Year Annual Research Report
低炭素社会に向けた地域材活用による長期耐用型木造住宅の開発及びライフサイクル評価
Project/Area Number |
22560566
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
板垣 直行 秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (00271891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯島 泰男 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 教授 (10279507)
長谷川 兼一 秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (50293494)
川鍋 亜衣子 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 准教授 (40404850)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 木造住宅 / 長期耐用 / 環境負荷 / 二酸化炭素削減 / スケルトン-インフィル / 森林資源 / 省エネルギー / 保全技術 |
Research Abstract |
本年度は、最終年度として、昨年度検討した長期耐用型木造住宅のプロトタイプをベースに、昨年度実施した集成材製造過程における環境負荷調査結果等に基づいた、建設段階までのインベントリ分析を行った。さらに、森林資源循環サイクルに調和する住宅のライフサイクルのモデルを検討し、CO2 排出量を削減すると共に森林および環境の保全、地域資源の有効かつ持続的活用を実現するような住宅の生産システムを検討した。 ○建設段階までのインベントリ分析 昨年度実施した集成材製造過程における環境負荷調査結果および既往の木材および木造住宅施工における事例調査の結果を活用し、長期耐用型木造住宅のプロトタイプにおける消費エネルギー、CO2排出量等について、インベントリ分析を行った。また比較対象として、同一住宅について在来工法で建設した場合を想定した建物についてもインベントリ分析を行って比較した。分析の結果、在来構法に比べ長期耐用型は230.69kg- CO2/m2、 100年後は486.36kg- CO2/m2削減出来る結果となった。また、断熱仕様をI地域仕様に変更する場合、イニシャル部分でのCO2排出量が若干増加するが、運用エネルギーの削減により、6年経過後はI地域仕様の方がCO2排出量が低くなることが明らかとなった。 ○森林の資源循環サイクルに調和した住宅ライフサイクルの設定と生産システムの提案 秋田のスギを中心とした森林資源のデータに基づき、資源を持続的に活用しつつ炭素吸収を効率的に行うための、植樹、育成、伐採(生産)のサイクルを検討した。現状での県産スギ材の消費量は成長量の1/6程度であり、その蓄積および固定量を効果的にする森林の資源循環サイクルに調和しつつ、住宅の消費エネルギー、CO2排出量、廃棄物を削減するような、長期耐用型住宅のライフサイクルおよび生産計画を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)