2011 Fiscal Year Annual Research Report
九州新幹線および特殊仮線工法によるJR鹿児島本線の騒音・振動に関する社会調査
Project/Area Number |
22560592
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Research Institution | Sojo University |
Principal Investigator |
村上 泰浩 崇城大学, 工学部, 教授 (10133563)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 隆 熊本大学, 自然科学研究科, 教授 (30109673)
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Keywords | 社会調査 / 在来線鉄道 / 騒音 / 振動 / 九州新幹線 |
Research Abstract |
本研究では新幹線と在来線が隣接走行する鉄道沿線での鉄道騒音・振動暴露と社会反応の関係を段階的に調査し、沿線住民の社会反応が、新幹線開通前後や在来線の高架化でどのように変化するかを調べる。本研究の目的はこのような長期間にわたる調査・分析を通して、今後の高速鉄道・鉄道高架化・改良工事における騒音政策に貢献しようとすることである。 調査対象地域:熊本駅を基点に新幹線と在来線が隣接走行する熊本駅以北約5km(以後、北地区)、熊本駅以南12km(以後、南地区)の鉄道延長距離約17kmの沿線とし、鉄道軌道の両側水平距離で150mの区域とし、調査区域内の住宅総数(戸建・集合住宅、北区約3500戸)を数・地域がほぼ均等になるように北地区で4グループ(N1~N2)、南地区で3グループ(S1~S3)に分け調査を実施する。社会調査:社会調査は、留置法によって実施した。調査員がアンケート用紙を配布し、在宅の場合は協力依頼の説明を行い、不在の場合はポストに投函し約1週間後に回収した。平成23年度は、新幹線開通直後の北地区在来線1次仮線および南地区において社会調査、騒音・振動測定を実施した。調査対象地区ごとの騒音・振動暴露量と線路から調査対象住宅までの距離減衰量を求めることで、各調査対象住宅の騒音・振動暴露量を推定した。 新幹線騒音の暴露量は小さく不快感、活動妨害への影響も低いため、新幹線開通後では開通前に比べ不快感や活動妨害への影響も減少した。新幹線騒音は在来鉄道騒音と同様に会話よりTV聴取妨害への影響が大きいが睡眠妨害への影響は小さい。調査地区の高架と遮音壁は特に新幹線軌道中央から30m以下の戸建住宅に不快感減少の影響が大きいことがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
北地区では、新幹線開通直後の在来線1次仮線におけるアンケートによる社会調査および騒音・振動測定を行った。新幹線開通直後の在来線1次仮線期間は約2ヶ月と短かったため、アンケート回収に郵送を多用することとなり回収率が昨年度より僅かに減少した。南地区は北地区調査・測定後に実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は新幹線開通1年後の在来線2次仮線における、アンケートによる社会調査および騒音・振動測定を実施する。アンケートの紙面をより読みやすく、また適宜図を加えるなど、回答者の負担軽減を図る(すでに作成済み)。 騒音・振動測定では、従来の地上部に置ける測定に加え、マンション等の高層建物における影響を調べるために、高層建物の異なる高さにおける測定を実施することにした。
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Research Products
(5 results)