2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22560638
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
光井 渉 東京芸術大学, 美術学部, 准教授 (40291819)
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Keywords | 日本建築史 / 方丈 / 欄間 / 障壁画 |
Research Abstract |
日本中世に誕生した「方丈」は、主に寺院内に所在する住宅建築の形式で、前後3室の計6室から構成されるものである。本研究目標は、各室の連続性に着目して方丈建築の空間構成のパターンを明らかにすることにある。直接的な研究対象は、形式の確立期に該当する17世紀以前に建設された方丈建築の遺構で、各室の連続性を分析するために主に用いるのは、「内法上装置」(欄間・小壁など)と「障壁画」(襖絵など)の画題で、これらに文献・絵画史料及び修理工事報告書の記載内容を加えて用いることで、各遺構の室の連続性を明らかにできると考えている。 平成22年度から4ケ年間の期間で行う研究実施計画のうち、初年度にあたる平成22年度には、具体的な研究計画を策定した後に、調査対象に関して見直しを行い、9月までに今年度の調査対象を決定して関連資料を収集した。 現地調査については、10月26~28日と2月21~24日に行った。10月には、大徳寺塔頭の龍源院本堂と瑞峯院本堂の2棟について写真撮影と資料収集を行い、2月には、雲竜院本堂・妙心寺大方丈・萬福寺西方丈・萬福寺東方丈の4棟について、同じく実施した。併せて、1月には京都・大阪において、類似物件の補足調査及び資料調査を行った。
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