2010 Fiscal Year Annual Research Report
セントロメアに特異的なクロマチン構造を形成するために必要な分子複合体の機能解明
Project/Area Number |
22570008
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
堀 哲也 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 助教 (70550078)
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Keywords | 遺伝学 / ゲノム / タンパク質 / プロテオーム / 細胞 / 組織 |
Research Abstract |
CENP-T/CENP-W複合体が結合するCENP-A近傍のクロマチン構造の実体解明を目指して、CENP-T/CENP-W複合体をベイトとして、ニワトリDT40細胞からクロマチン免疫沈降実験を行ない、複数の成分(CENP-T/CENP-W chromatin associated proteins:以下TW-chropと呼ぶ)を見出している。 本年度は、これらTW-chropのセントロメア機能における機能解析について以下の3点を中心に実施した。 1、各TW-chropのニワトリDT40細胞内における局在解析 各TW-chropとGFPタンパク質を融合し、ニワトリDT40細胞に導入して細胞内局在を網羅的に観察した。その結果、TW-chropの一つであるEaf6タンパク質(CENP-28)がセントロメアに局在することを明らかにした。 2、Eaf6タンパク質複合体の精製および同定 FLAGタグ融合型Eaf6を発現するDT40細胞株を樹立した。その細胞株の全細胞抽出液からFLAGタグ特異抗体ビーズを用いた共免疫沈降によりEaf6タンパク質複合体を精製し、高感度質量分析に供した。その結果、ヒストンアセチル化酵素を含むEaf6タンパク質複合体因子の同定に成功した。 3、TW-chropの遺伝子破壊DT40細胞株の作製 TW-chropの細胞における機能解析を目指し、ニワトリDT40細胞において各々の遺伝子破壊株の作製に着手した。Eaf6遺伝子破壊株の作製は既に終了し、今後詳細な機能解析を行う計画である。
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Research Products
(6 results)