2012 Fiscal Year Annual Research Report
セントロメアに特異的なクロマチン構造を形成するために必要な分子複合体の機能解明
Project/Area Number |
22570008
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
堀 哲也 国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究系, 助教 (70550078)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 遺伝学 / ゲノム / タンパク質 / プロテオーム / 細胞・組織 |
Research Abstract |
正確な染色体分配に必須なセントロメアは、通常、染色体上の一カ所に特有なクロマチン形成を伴い構築される。しかし、どのようにセントロメア領域が規定されるのか不明な点が多い。本研究では、このクロマチン領域に集合するタンパク質を同定し、セントロメアに特異的なクロマチン形成に働く仕組みを解明することを目的とした。これまでCENP-T-W chromatin associated proteins(TW-chrop)を見出し、セントロメア機能との関連を示唆するタンパク質の特定を行ってきた。23年度は、TW-chropの機能解明に向けた以下の研究を行った。 1)セントロメアに特異的なクロマチン形成におけるTW-chropの役割の解明 各種セントロメアタンパク質を染色体の任意の場所へ異所局在化させ、セントロメア特有なヒストンバリアントであるCENP-Aの取り込みを指標に、セントロメアクロマチン誘導活性の検証を行った。その結果、CENP-C、CENP-IおよびHJURPの異所局在によってCENP-Aの取り込みを伴った完全なセントロメアが誘導されることを見いだした(J.C.B., 2013)。今後セントロメアクロマチン誘導機構の理解に向け、TW-chropと上記タンパク質の相互作用を中心に解析を進める計画である。 2)セントロメアに特異的なクロマチン構造の形成に必須なタンパク質の生物活性の実体解明 CENP-T-W-S-Xへテロ4両体を再構成し、ダイヌクレオソームとの相互作用を解析した。その結果、CENP-Tへテロ4量体は100bpサイズのリンカーDNAを有すダイヌクレオソームと相互作用することが分かった(投稿準備中)。今後TW-chrop複合体のセントロメアクロマチン構築における活性検証に向け、TW-chrop複合体と上記複合体を利用した試験管内実験を行う計画である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)