2012 Fiscal Year Annual Research Report
植物根毛細胞の先端成長に関与するSNARE相互作用因子の同定および機能解析
Project/Area Number |
22570051
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
佐藤 雅彦 京都府立大学, 生命環境科学研究科(系), 准教授 (20283575)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | SNARE / 細胞の極性成長 / 根毛 / SYP123 / 細胞骨格 / メンブレントラフィック |
Research Abstract |
真核生物の形態形成には,細胞の極性確立が非常に重要であることが知られている。細胞極性の確立には,細胞膜上へのタンパク質の方向性を持った輸送,いわゆる極性輸送が重要な働きをしていることが知られているが,これまでの極性輸送の研究は,単独の分子の研究に留まっており,異なった分子同士の分子間相互作用の観点からの研究は,まだ不十分な状況である。 我々は、根毛の伸長過程における根毛特異的SNARE, SYP123および全細胞で普遍的に発現しているSYP132についての機能解析を進め,SYP123は,アクチン繊維依存的に,根毛の先端に集中し,輸送小胞に存在するR-SNAREの一種,AtVAMP721とSNARE複合体を形成し,一方,SYP132は,細胞膜全体に均一に存在し,やはりAtVAMP721とSNARE複合体を形成して,BFA非感受性の新規タンパク質のエキソサイトーシスに関与していることを明らかにした。 これらの知見を元に奈良先端科学技術大学院大学の深尾博士との共同研究により,根毛特異的SNARE分子,SYP123および植物の組織に普遍的に存在するSNARE分子,SYP132に相互作用するタンパク質を質量解析法の同定を行った。その結果,クラスリンの脱コートに関与するタンパク質SH3P1,クラスリン重鎖,アダプター複合体,ダイナミン,アクチン,ミオシン,フィブリンなどエンドサイトーシスに関与する分子や細胞骨格系の分子が多数単離した。 この中の分子の一つ,SH3P1に焦点を当てて研究を進めたところ,SH3P1は,(a) 根毛の先端および表皮細胞の底面の細胞膜,形成中の細胞板に存在する。(b) SH3P1の機能欠損変異体は,根の重力屈性異常をきたす。などの性質が明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)