2012 Fiscal Year Annual Research Report
脊椎動物におけるnebulinスーパーファミリーの生理機能の進化
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22570072
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
寺崎 朝子 千葉大学, 融合科学研究科(研究院), 講師 (30311616)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 動物生理 / 脳・神経 / 筋肉 / 生理活性 / 分子進化 / nebulin スーパーファミリー / lasp ファミリー |
Research Abstract |
本研究は多様化した nebulin スーパーファミリーの脊椎動物における生理的な役割を明らかにすることを目的として、24 年度は引き続き(C.lasp ファミリーの細胞における機能)を進めた。 23 年度までにニワトリ感覚神経細胞における lasp-2 の発現抑制や過剰発現による成長円錐の形態や軸索の伸長速度の変化が起きることが確認されていたが、24 年度はより詳細な画像解析をすることで、成長円錐のフィロポディアにおけるアクチン系細胞骨格の変化が運動性の変化に影響していることが推測された。また、ニワトリ感覚神経細胞における lasp-1 は lasp-2 に類似した成長円錐上のフィロポディア上のドット状の構造に観察された他、成長円錐の辺縁部に lasp-2 より強く集積する傾向が見られ、両者の機能に共通点と相違点があることが推測された。 23 年度に作成したヒト lasp-2 に対する抗体による免疫染色や GFP-ヒト lasp-2 の導入により、ラット海馬由来の神経細胞の成長円錐でも lasp-2 がニワトリ感覚神経細胞と同様の局在を示すことが確認された。さらに、神経ネットワークの形成に重要な役割を果たすスパインにも lasp-2 が局在することが示された。 ニワトリ大脳由来およびラット由来のアストロサイトの免疫染色および GFP-lasp-2 の導入により lasp-2 は細胞基質間接着、膜輸送、および神経細胞や血管との接着に関与する peripheral astrocyte process の形成、と複数の機能を持つことが示唆された。また、これらの機能にはアクチン結合ドメインが必須であることが deletion construct で確認された(2012年細胞生物学会・2012 年動物学会で申請者および申請者が指導する学生が発表)。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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