2012 Fiscal Year Annual Research Report
環境保全型イネのゲノム育種に役立つ、酸性土壌ストレス耐性の遺伝子単離と機能解析
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22580010
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
清水 顕史 滋賀県立大学, 環境科学部, 助教 (40409082)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ストレス耐性 / 遺伝子単離 |
Research Abstract |
以下の(1)~(3)のリン酸欠乏ストレスおよび酸性耐性関連形質について、単離した遺伝子の効果の確認や、ゲノム領域の検出を行った。 (1)リン欠乏ストレスによって誘導される根の伸長(REP)という形質については、マップベースクローニングにより染色体6長腕に候補の転写因子PiTF-6を見出した。また、(2)「リン欠乏ストレスよって誘導される酸性ホスファターゼ(APase)活性」はT-DNAタギング系統により染色体8に候補の酸性ホスファターゼPiACP-8を見出した。この両遺伝子についてインディカ品種Kasalath対立遺伝子を置換領域内に含みコシヒカリを遺伝的背景として持つ染色体断片置換系統間の交配F2集団を用いたQTL解析を行った。それぞれの形質に関するQTLは、PiTF-6またはPiACP-8の位置に検出され、また最上位展開葉のリン含量については、両遺伝子座の有意な相互作用が検出された。 (3)「pH3.6の酸性水溶による根の伸長阻害に対する耐性」については、日本晴/Kasalath//KasalathのBC1F2集団を用いたQTL解析の結果から、染色体11に有意な遺伝子座領域が検出された。 以上の研究成果について、現在、投稿論文を準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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