2010 Fiscal Year Annual Research Report
街路樹標本木の30年成長解析による風の道計画への展開
Project/Area Number |
22580041
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
輿水 肇 明治大学, 農学部, 教授 (60012019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 佐智子 明治大学, 研究・知財戦略機構, 研究員 (50409471)
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Keywords | 自然現象観測・予測 / 可視化 / 都市計画・建築計画 / 環境政策 / 環境 |
Research Abstract |
国営武蔵丘陵森林公園都市緑化植物園内の「街路樹見本園」にて、研究代表者輿水が補助員10名を指示しながら、街路樹標本木87種の成長曲線を描くため、樹高、幹周(目通り周)、枝張(東西南北)を計測した。計測したデータを研究室に持ち帰り、Microsoft Excelに入力した。病気や強剪定が原因の枯死により欠測したデータをはずして、樹種ごとに樹高、幹周、枝張の順で成長曲線を作成した。管理台帳を所有する公園緑地管理財団担当者と連絡を取りながら、剪定の有無を確認した。その結果、ギョリュウ、ツバキ、カイズカイブキ等37種74本からなるグループ1、ギンドロ、カツラ、ハナノキ等18種36本からなるグループ2、サンゴジュ、ネズミモチ、ハナミズキ等20種20本からなるグループ3、データ入力および計測に不備があり、解析対象から外したグループ4の4つに類別した。 次に、樹高以外の幹周、枝張のデータとその成長曲線の扱いを検討するため、まず、グループ1を解析対象に、樹木の成長がeを底に持つ自然対数の一次関数で説明できると仮定し、剪定後の成長量をy=aLN+bの式に当てはめ、計算し、それぞれグラフにまとめた。 30年間の気象に関するデータは、気象庁ホームページで公開している「気象統計情報」から、調査を実施した「街路樹見本園」に近い観測所を選定し、降水量および気温のデータをダウンロードして、Microsoft Excelに入力した。 残りのグループ2、3についても成長曲線を作成し、定数a、bを求めた。
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