2010 Fiscal Year Annual Research Report
植物P450の個別選択的制御―植物の成長と甘味物質生産を調節する小分子の創出
Project/Area Number |
22580118
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
轟 泰司 静岡大学, 農学部, 准教授 (30324338)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 利幸 静岡大学, 若手グローバル研究リーダー育成拠点, 特任助教 (60542165)
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Keywords | 植物P450 / ジベレリン生合成 / 甘味物質 / アゾール化合物 |
Research Abstract |
本研究では,ジベレリンと甘味物質ステビオール配糖体の生合成を制御するシトクロムP450(CYP)に対する高選択性阻害剤を,阻害能のあるアゾール化合物の発見とその構造の拡張と固定による高選択性化というこれまでにない新たな手法によって創出し,それらを活用して生合成調節機構の解明を試み,植物調節剤としての実用化可能性を検討する。本年度の成果は以下の通りである。 1. CYP701AおよびCYP714A2の組換え酵素の作成(大西):イネのCYP701A6およびシロイヌナズナのCYP714A2をバキュロウィルスー昆虫細胞発現系により異種発現した。 2. 阻害剤の活性評価系の確立(轟・大西):上記の組換え酵素を用いて,阻害剤の活性評価系を確立した。イネCYP701A6については,カウレンを基質として用い,生成物であるカウレン酸をGC-MSによって検出した。シロイヌナズナCYP714A2については,カウレン酸を基質として用い,生成物であるステビオールをGC-MSによって検出した。 3. 阻害剤リード化合物の探索-既知化合物ライブラリーからのスクリーニング(轟):研究室保有の既知アゾール化合物をスクリーニングした結果,イネCYP701A6に対してはUFAP2を,シロイヌナズナCYP714A2に対してはイマザリルを,比較的酵素選択性の高い阻害剤として見出した。
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