2012 Fiscal Year Annual Research Report
大豆イソフラボンによるアセトアミノフェン肝障害抑制効果の解析と応用
Project/Area Number |
22580141
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
平野 雄 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (40258629)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松野 康二 九州保健福祉大学, 薬学部, 教授 (40131940)
河井 一明 産業医科大学, 付置研究所, 教授 (60161262)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 大豆イソフラボン / ゲニステイン / アセトアミノフェン / 肝臓 |
Research Abstract |
【薬物代謝酵素遺伝子発現の解析】薬物代謝酵素であるCYP1A2、CYP2E6、CYP2E1、CYP3A4の遺伝子発現を解析した。これら4遺伝子はアセトアミノフェン(以下APAP)により発現が誘導されたが、これに対し、ゲニステインの同時投与は有意な影響を及ぼさなかった。よって、ゲニステインのAPAP誘導肝障害抑制効果にこれら薬物代謝酵素の発現は関与しないことが示された。 【エストロゲン受容体の関与の検討】昨年度までの研究でゲニステインのAPAP誘導肝障害抑制効果にはエストロゲン受容体の関与があることが示されているが、使用したHepG2にはエストロゲン受容体がほとんど発現していないことが知られている。この事実からAPAPはHepG2にエストロゲン受容体の発現誘導作用があるのではないかと予想し解析を進めた。しかしながら、APAP負荷によるエストロゲン受容体発現誘導は認められなかった。 【3種の大豆イソフラボンのAPAP誘導肝細胞障害抑制効果の比較検討】ダイゼイン、グリシテインについてもAPAP誘導肝細胞障害抑制効果を解析し、その臨床応用の可能性を検討した。その結果、これらの大豆イソフラボンにもAPAP誘導肝細胞障害抑制効果があることが明らかとなった。しかしながら、その抑制効果の強さはゲニステインのそれには及ばなかった。 【各種消炎鎮痛剤による肝細胞障害の評価】各種消炎鎮痛剤(アスピリン、ジクロフェナクナトリウム、スリンダク、イブプロフェン)についてもそれらの薬剤による肝細胞障害をゲニステインが抑制するか否かを検討した。その結果、ジクロフェナクナトリウムによる肝細胞障害に対してもゲニステインが抑制効果を示すことが明らかとなった。 【マウス肝臓の形態学的観察】活性酸素生成を指標としてゲニステインの効果を組織切片上で解析した。その結果、ゲニステインは活性酸素生成を抑制していることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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