2012 Fiscal Year Annual Research Report
超小型X線源を用いた立木用ポータブル非破壊材質検査装置の開発と立木の材質評価
Project/Area Number |
22580186
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
古賀 信也 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (20215213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡野 哲郎 信州大学, 農学部, 教授 (00194374)
内海 泰弘 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (50346839)
鈴木 良一 独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (80357300)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 非破壊検査 / 野外 / X線 / 立木 / 材質評価 / 水分状態 |
Research Abstract |
林分を構成する個々の林木の材質を非破壊的に評価・診断できれば,個々の林木の高度で適切な利用が進み,ひいては森林の有する多面的機能のひとつである木材生産機能のさらなる発揮につながる.本研究は,近年共同研究者の一人が新たに開発した乾電池やUSB電源で駆動する超小型・可搬型のX線源を用いて,年輪配置,材密度分布,節・腐朽等の欠点分布,辺心材や年輪内の水分分布等を二次元的に表示する立木用のポータブル非破壊材質検査装置を開発し,その装置によるフィールド実証試験を行うことを目的としている.本年度は,昨年度同様,樹木・木材に対応したX線源・検知器の設計および製作のための予備実験として以下を行った. 1.昨年度同様,九州大学福岡演習林(福岡県篠栗町)から直径,水分状態の異なる材料を産業総合技術研究所(つくば市)に持ち込み可搬型のX線線源による撮像を行い、生木状態の樹木に対応したX線源・検知器製作のための基礎データを得た. 2.二次元で材質情報が得られるように検査システムのCT化にむけた設計について関係者と技術的な検討を行った.またCT化に適したX線源,検知器,ハード・ソフトウェアの開発のための実験的な撮像を行い,得られた透過画像をもとにCT化について検討した. 3.野外使用を前提としているための現在のX線源よりもより軽量で小型のX線源の開発を進めた. なお,本年度中に検査システム(第1世代)の試作とフィールド試験を実施する予定であったが,種々の予備実験および検討の結果,システム全体の設計の見直し等が必要となり,年度内に実施できなかった.この点については,平成25年度からの科学研究費補助金(基盤(B),代表古賀,No.25292105)による研究の一部として実施する計画である.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)