2012 Fiscal Year Annual Research Report
分光反射計測による生食用果実の打撲傷の検出に関する応用研究
Project/Area Number |
22580284
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
張 樹槐 弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (90261429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒川 修 弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (70184265)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 非破壊計測 / 分光計測 / ハイパースペクトル / 果実 / SVM / PLSDA / 可視化 / 打撲傷 |
Research Abstract |
近年,消費者の食の安全・安心や健康志向などへの強い関心に伴い,農産物の高品質化への要望も益々高まってきている。申請者らはそれに応えるために,最新情報技術の一つであるハイパースペクトル分光技術を農産物の非破壊品質計測に応用し,とりわけそれによるリンゴ果実の打撲傷の検出に関する研究を行ってきた。今年度は,今までリンゴを用いた実験手法などをモモにも応用し,その高分解能の分光反射データを解析しながら,実用化するための検出波長の特定及びその検出精度の向上や処理速度の短縮などについて検討した。また,これらの結果を応用して,ハイパースペクトルカメラによる打撲傷の可視化技術の確立を試みた。以下にその主な成果を列記する。 ハイパースペクトルカメラの分光データによるリンゴ果実の打撲傷の検出には,ふじ,ジョナゴールド,王林,シナノゴールドの4品種のリンゴ果実について検討した結果,おおよそ700~860nmの波長帯が共通していることを確認することができた。このことは,品種に関係なくこの波長範囲がリンゴ果実の打撲傷に最も深く関与していることを示唆している。 また,ハイパースペクトルカメラからの分光データを多変量判別分析手法であるPLSDAとSVMで解析し,リンゴ果実の打撲傷の有無を可視化するアルゴリズムも構築した。その結果,2値化した傷の有無画像は,一部実際の傷面積と異なるが,その実際の位置とほぼ一致していることが確認された。 さらに,リンゴ果実に関する上記基礎知見をモモ果実へ応用した結果,検出波長についてはリンゴ果実のようにはっきりした検出範囲を特定することができなかったが,打撲傷の可視化が可能であった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)