2012 Fiscal Year Annual Research Report
過酸化水素投与による反芻家畜からのメタン抑制技術の開発
Project/Area Number |
22580302
|
Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
西田 武弘 帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (70343986)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 潤一 帯広畜産大学, その他部局等, 名誉教授 (20111198)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 過酸化水素 / in vivo / メタン発生量 / ORP |
Research Abstract |
過酸化水素を実際に動物に投与する場合,そのままでは口腔内や食道,胃壁等,体組織に与える刺激が大きい。また分解が進行し,酸素が気化する可能性も考えられる。そのため,実用化を視野に入れて,炭酸水素でコーティングした過酸化水素(Na2CO3·1.5H2O2)について検討を行った。 【材料と方法】Na2CO3·1.5H2O2投与試験では,0mM,0.5mM,1.0mM,1.5mMおよび2.0mM添加区を設定して試験を行った。ヒツジは4頭供試し,粉状の飼料とよく混合してコリデール種のヒツジ4頭に給与した。基礎飼料はクレイングラス乾草とした。実験は,予備期2週間,本試験2日間で呼吸試験を行った。 【結果】Na2CO3·1.5H2O2を0mM,0.5mM,1.0mM,1.5mMおよび2.0mM添加投与したとき,それぞれの投与時でメタンの発生量は,2071,1967,1708,1689および1649mL/日/代謝体重(体重の0.75乗)と用量依存的に低くなった。実際に動物に給与する場合には,in vitro実験時よりも高濃度のNa2CO3·1.5H2O2が必要であろうことが明らかとなった。 今後も継続して動物を用いた呼吸・消化試験を行い,過酸化水素給与が反芻動物のメタン発生量や飼料消化率に及ぼす影響を調査する。またその際動物からルーメン液を採取し,過酸化水素給与が反芻動物のルーメン発酵性状およびルーメン内微生物群に及ぼす影響を調査する。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|