2012 Fiscal Year Annual Research Report
リジン欠乏による鶏ヒナの摂食量減少に関与する視床下部モノアミン作用の解明
Project/Area Number |
22580304
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
菅原 邦生 宇都宮大学, 農学部, 教授 (50091947)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | リジン欠乏 / 摂食量 / 視床下部 / ドーパミン / 脳微小透析法 / 鶏ヒナ / 血漿アミノ酸濃度 |
Research Abstract |
22から23年度の研究によって、L-DOPAを視床下部腹内側核に灌流すると、視床下部腹内側核細胞外液のドーパミンを通常値の2ないし3倍に増加せることができ、この時リジン欠乏飼料を食べる量がリジン要求量を満たした対照飼料を食べる量に匹敵すること、およびリジン欠乏飼料を摂取していても、リジン溶液投与によって飼料摂取量の減少は阻害され、視床下部腹内側核ドーパミン量はリジン含量が要求量を満たしている飼料を摂取したヒナのものと差がないことを見つけた. 24年度では、リジン欠乏飼料を摂取しているヒナにリジン溶液を筋胃に投与後、経時的に採血し、血漿アミノ酸濃度を測定した.リジン投与によって血漿リジン濃度は1時間後に対照群より高くその後徐々に低下した.リジン以外のアミノ酸の血漿濃度はほとんど変化しなかった.リジン投与量と等窒素のアラニンを筋胃に投与し、経時的に採血し、摂食量を調べたところ、血漿リジン濃度を維持することはできず、飼料摂取量も生理食塩水投与群と差がなく、摂食量の減少を緩和できなかった.これらの結果はリジン欠乏飼料摂取による摂食量の減少は血漿中リジン濃度の低下によって引き起こされることを示すものである. これらの実験と並行して、一側の視床下部腹内側核に6-OHDA(ドーパミン神経を特異的に破壊する物質)7.5μgをreverse microdialysis法で注入し、10日後にドーパミン神経を抗チロシンヒドロキシラーゼ抗体で免疫染色した。非注入側に比して注入した側で免疫陽性細胞は少ない傾向があったが、注入量や注入後の時間等の影響を検討すべきである.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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