2012 Fiscal Year Annual Research Report
タイレリアオリエンタリス原虫の培養系および実験動物系を用いた分化・増殖機構の解析
Project/Area Number |
22580344
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Research Institution | Azabu University |
Principal Investigator |
荻原 喜久美 麻布大学, その他部局等, 講師 (50154381)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 原虫 / Theileria orientalis / SCID-Bo / マクロファージ |
Research Abstract |
Theileria orientalis(T.o)感染牛の末梢血由来マクロファージ系細胞株(iAdh)内にT.o原虫が存在することを証明する目的で、摘脾したSCIDマウスの腹腔内にT.o.非感染ウシ赤血球を移植し、その後、T.o原虫の存在を分子生物学的、免疫組織学的ならびに超微形態学的に認めたiAdh(Ikeda株に感染、12ヶ月間継代)をマウス腹腔内に接種した。その結果、細胞株間で差は認められたが、最も早い症例で感染細胞接種12日目に赤内型原虫が確認され、最高感染率が64日目で59.1%に達した。 そのマウスの末梢血からDNAを抽出し、Nested PCR法を行い、591bpのバンドを確認後、塩基配列を調べた結果、Ikeda株と99.8%の高い相同性が認められた。この結果より、iAdhで継代増殖したT.o原虫(Ikeda株)がSCIDマウス内のウシ赤血球に感染し、赤内型原虫へと分化増殖することが証明された。 我々は23年度に、重度の貧血がみられた日本短角種より、末梢血由来マクロファージ系の細胞を株化し、遺伝子検索した結果、T.oならびにBabesia ovata(B.o)の両原虫が混合感染していることを証明した。調査したウシは、22頭中19例にT.o原虫の感染が認められ、その内9例にB.o原虫の混合感染が認められた。これらの結果より、牧場近くに生息するシカについても混合感染が認められると考え、山梨県に生息する3頭のシカの末梢血および脾のマクロファージから細胞株を樹立した。培養前の末梢血、また、いずれの細胞株もMPSP遺伝子のU-プライマーを用いたPCRでT.o原虫を認めたが、B.o原虫の感染は認められなかった。細胞株の電顕所見では、細胞質の空胞内に500nm程度の類円形をした原虫が確認され、形態学的にウシの細胞株で観察されたT.o原虫と全く同様であることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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