2012 Fiscal Year Annual Research Report
リン酸親和性水晶発振子マイクロバランス法を用いたリン酸化生体分子の解析
Project/Area Number |
22590037
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
木下 英司 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 准教授 (80304418)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | リン酸化 / 水晶発振子マイクロバランス / QCM / バイオセンサー / フォスタグ / 分子認識 / 蛋白質 / 分析化学 |
Research Abstract |
申請者が開発した2価のリン酸アニオンを特異的に捕捉するフォスタグを水晶発振子マイクロバランス(QCM)法に適用させることが本研究の目的である。水晶発振子とは,水晶の結晶を極薄い板状に切り出した切片の両側に金属薄膜を取り付けた構造をしたもので,それぞれの金属薄膜に交流電場を印加するとある一定の周波数で振動する性質を示す。この水晶発振子の表面に物質が付着すると物質の質量に比例して振動数が減少するため微量天秤として利用することができる。そこで当該年度では,フォスタグをQCM法におけるホスト分子として適用させ,様々なゲストサンプル(リン酸化生体分子)を測定するためのアプリケーションの創出を試みた。以下に研究の成果を列記する。1)ビオチン化フォスタグ誘導体であるBTL-111(ビオチンとフォスタグ分子間に12分子のエチレングルコールを導入した誘導体)を固定化した QCM センサーチップを作成した。2)リン酸化タンパク質であるβカゼインを結合させ,アルカリフォスファターゼを用いた脱リン酸化アッセイ法の開発を試みた結果,リアルタイムな脱リン酸化反応を追跡することが可能となった。3)5'末端にリン酸基が付加されたDNAおよび付加されていないDNAを用いた結合実験を試みた結果,リン酸基が付加されたDNAのみが検出された。4)アレル特異的PCR法と組み合わせることで,ホモ変異の検出が可能となった。このことから,ホモ変異の遺伝子診断が可能であることがわかった。以上より,ビオチン化フォスタグ誘導体BTL-111を固定化させたQCM センサーチップを用いることで,より幅広いリン酸化生体分子の解析に応用できるものと期待している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Highly sensitive detection of protein phosphorylation by using improved Phos-tag Biotin2012
Author(s)
Eiji Kinoshita, Kinoshita-Kikuta, E., Sugiyama, Y., Fukada, Y., Ozeki, T., and Koike, T
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Journal Title
Proteomics
Volume: 12
Pages: 932-937
DOI
Peer Reviewed
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