2012 Fiscal Year Annual Research Report
エストロゲンオルトキノンの定量法開発と乳がんの発がん機構解析への応用
Project/Area Number |
22590041
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Research Institution | Tohoku Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
山下 幸和 東北薬科大学, 薬学部, 教授 (80382670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 祥子 東北薬科大学, 薬学部, 助手 (00438566)
加藤 創 東北薬科大学, 薬学部, 助教 (80584458)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 乳がん / エストロゲンオルトキノン / 分析化学 / 定量分析 / LC-MS |
Research Abstract |
前年度までの研究成果において、カテコールエストロゲンから定量的なエストロゲンオルトキノンの生成法が確立されたので、このオルトキノンとタンパクなどの生体高分子との反応のモデル実験として、オルトキノンのグルタチオン(GSH)、L-システイン(Cys)あるはN-アセチル-L-システイン(N-Ac-L-Cys)などのSH化合物の付加体の調製法を検討し、これら付加体のHPLCあるいはHPLC-MS法による定量法について検討した。オルトキノンを50%酢酸中、GSHと室温で反応させると、2,3-キノン体からは1-GSH付加体および4-GSH付加体の2本のピークが、また3,4-キノン体からは2-GSH付加体が単一ピークとして得られ、これらのピークはODS系カラムを用いることにより完全に分離できた。L-Cys及びN-Ac-L-Cysについても、GSHの場合と同様な付加体を得ることができ、それぞれの構造はHPLC-エレクトロスプレーイオン化(ESI)-MSを用いて確認した。さらにこれらの付加体のHPLC-ESI-MSによる定量分析を行うため、[13C4]-エストロンあるいは[13C4]-エストラジオールを直接、固相化ヨードキシ安息香酸(IBX)で酸化し2,3-キノンおよび3,4-キノンとした後、対応するSH化合物の付加体に導き内標準物質を得た。調製した内標準物質を用いた各付加体の検量線はいずれもr = 0.98 以上で良好な直性が得られ、エストロゲンキノンとGSH、L-Cys及びN-Ac-L-Cys付加体の定量法を確立することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)