2012 Fiscal Year Annual Research Report
ギラン・バレー症候群で上昇するモノクローナルIgG抗GM1抗体の神経・組織学研究
Project/Area Number |
22590087
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Research Institution | Showa Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
田口 恭治 昭和薬科大学, 薬学部, 教授 (70171593)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ギランバレー症候群 / 抗ガングリオシド抗体 / IgG抗GM1抗体 / IgG抗GalNAc-GD1a抗体 / 運動神経末梢 |
Research Abstract |
1.神経・筋接合部でのmouse monoclonal IgG抗GM1抗体とIgG抗GalNAc-GD1a抗体の局在の比較検討した。ラット横隔膜の運動神経・筋接合部における免疫組織染色では、IgG抗GM1抗体は神経軸索のマーカーであるNeurofilament 200(NF200抗体)抗体や神経前部のシナプス小胞の膜タンパクのマーカーであるSyntaxin(Syn抗体)と同様の部位を染色したが、神経後部にあるアセチルコリン受容体のマーカーであるα-Bungarotoxinと同様の部位は染色しなかった。一方、抗GalNAc-GD1a 抗体はS100やSyn抗体、α-BuTxと同様の部位を染色した。また、IgG抗 GM1 抗体は終末ミエリンを形成するシュワン細胞を標識するS100抗体やNF抗体と同様の部位を染色した。 2.Chloroform/metanol 処理は運動神経終末にある脂質であるガングロシドを消失させる。Chloroform / Methanol処理した横隔膜切片を用いた染色では,IgG抗GM1抗体とIgG 抗GalNAc-GD1a 抗体は染色されなかった。 3. Collagenase処理は運動神経終末のシナプス前部が消失させる。Collagenase処理した横隔膜切片を用いた染色ではIgG抗GM1抗体とIgG抗GalNAc-GD1a抗体を 染色しなかった。 以上の結果から、IgG抗GM1抗体は主に運動神経のpresynapseに結合し、IgG抗GalNAc-GD1a抗体はpresynapseだけでなくpostsynapseにも結合した。このことから、GBSで上昇する抗GalNAc-GD1a抗体と抗GM1抗体には運動神経終末での結合性に違いがあることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)