2012 Fiscal Year Annual Research Report
タンパク性制御因子の動態解析による酸化ストレス誘導神経細胞死機構の解明
Project/Area Number |
22590091
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Research Institution | Suzuka University of Medical Science |
Principal Investigator |
樋口 善博 鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 教授 (10019630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋井 美奈子 金沢大学, 学内共同利用施設等, 研究員 (10272957)
井上 純子 鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 准教授 (20378657)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | シグナル伝達 / ストレス / タンパク質 / 脳神経疾患 / GRP-78 / Galectin-1 / アポトーシス / プロテオミクス解析 |
Research Abstract |
神経系グリア細胞を用い,外因性のグルタミン酸により細胞内のGSHが枯渇し,細胞内での活性酸素種の蓄積により修復不能の染色体巨大 (giant) DNA断片化が起こり,その結果DNA損傷を起因とするアポトーシスに至ることをすでに明らかにし,その際に脂質過酸化が見られ,活性酸素及び脂質過酸化物の増減によってアポトーシスが調節されていることを報告してきた。本研究において,神経系グリア細胞ではグルタミン酸によって細胞内GSHが枯渇すると細胞内活性酸素が増え、細胞内ATPの減少・枯渇,ミトコンドリア膜電位の低下引き起こしながらネクローシス様の細胞死を誘導増進することが明らかにしてきた。その際に,プロテインキナーゼC(PK-C)は細胞死の過程で関与するカスパーゼの下流で活性化し細胞死の進行を促進していると考えられている。このときカスパーゼの活性化そのものも抑制されるので,PK-Cはカスパーゼの上流においてもアポトーシスの進行を制御している可能性が示唆されている。そこで,PK-Cをはじめ,プロテインキナーゼによりリン酸化を受ける特定タンパク性因子の探索を目的として細胞内PK-C活性の動向を検討した。すなわち,グルタミン酸による細胞死誘導で細胞内シグナルに関与するPK-Cの活性化とそのサブタイプであるPKC‐δを明らかにした。その基質となるリン酸化タンパク質のプロテオミクス解析を二次元電気泳動法で試み,多くのリン酸化タンパク質の存在が確認されたが,それらのタンパク質の同定については現在まだ確定的な結果は得られていない。その一方で,二倍量に誘導発現される幾つかのタンパク質の存在が明らかとなり,それらの質量分析からGalectin-1,Annexin A5, Glucose-regurated protein が,この実験系に関与してことが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] Effect of zonisamide on apoptosis-related factors formed during iron-induced epileptogenesis in rat brain.
Author(s)
Higuchi, Y., Furukawa, A., Oowada, S., Komatsu, M. and Hiramatsu, M.,
Organizer
14th International Congress of Histochemistry and Cytochemistry (ICHC 2012),
Place of Presentation
京都市
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