2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590099
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
金 惠淑 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (70314664)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | マラリア / 多剤耐性マラリア / 熱帯熱マラリア / 過酸化物 / 天然生薬資源 / 体内動態 / 皮下投与 / 径皮投与 |
Research Abstract |
薬剤耐性マラリアを克服できる新しいマラリア治療薬の開発を行い、マラリア制圧に寄与することを研究目的とし、有機合成品である環状過酸化物、及び天然資源由来の誘導体を中心にin vitro, in vivo における薬効解析を行った。下記に本年度の研究成果を示す。 1)H23年度に見出した過酸化構造を有する誘導体と異なる置換基を有する有機合成化合物のデザインを行い、30種の化合物を合成できた。細胞毒性評価の結果、これら化合物は1μM~20μMの濃度で細胞毒性を示した。一方の抗マラリア活性評価は現在進めている。天然生薬資源由来の化合物については抗マラリア活性報告がされているアルカロイドとテルペノイド(一部は半合成)の化合物ライブラリから有望と思われる基本を示す化合物10種を選抜した。現在、in vitro 薬効と毒性評価を進めている。 2)引き続き過酸化構造を有する化合物の体内動態解析を行った。医薬品として開発するためには代謝産物の同定とその代謝産物の薬効発現有無が重要である。そのため、代謝産物の同定方法について検討を行った。動物の肝ミクロソームを用いたin vitro での代謝産物の同定の結果、反応条件時に用いるNADPH が過酸化構造の分解に関わり、検出の妨げになることが判った。現在、NADPH の代わりに代謝産物を測定出来る方法を検討している。 3)マラリア流行地の乳幼児に適応可能な投与法の検討を行った。不溶性の環状過酸化物を用い、経口、皮下、径皮投与での抗マラリア活性と体内動態を解析した。その結果、これら投与法全てに環状過酸化物は抗マラリア薬効を示し、且つ、体内動態解析が可能であった。現在、投与量の軽減と血中濃度の改善を目指した条件検討を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Applications of triphenylpyrylium salt-sensitized electron transfer photo-oxygenation reactions to the synthesis of benzo-fused 1,4-diaryl-2,3- dioxabicyclo[2.2.2]octanes as new antimalarial cyclic peroxides.2013
Author(s)
Kamata, M., Hagiwara, J., Hokari,T., Suzuki,C., Fujino,R., Kobayashi,S., Kim,H.-S.and Wataya, Y.
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Journal Title
Research on Chemical Intermediate
Volume: 39
Pages: 127-137
URL
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