2012 Fiscal Year Annual Research Report
異常発生するラン藻類制御のためのライフサイクルに関する研究
Project/Area Number |
22590124
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
原田 健一 名城大学, 薬学部, 教授 (90103267)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ラン藻 / Microcystis / 生活環 / 揮発性化合物 / 光合成色素 |
Research Abstract |
1)野外における諸現象の観察と収集した試料における種の同定と揮発性化合物の季節変動調査 (研究協力者: 有井鈴江(神奈川県企業庁 谷ヶ原浄水場))過去7年間続けてきた種の同定と揮発性化合物の季節変動調査を実施した。その結果、β-cyclocitralの検出と藻類やラン藻類の季節変動には何らかの相関があることが確認され、第47回日本水環境学会で報告した。 2)検出された各種揮発性化合物の生成機構および機能の解明(研究協力者:辻 清美(神奈川県衛生研究所) 3種のMicrocystis属ラン藻を用いて培養を行い、各種揮発性化合物生産挙動を詳細に調べた。その結果、生産量の差は認められたが、生産パターンは同様であった。また、β-cyclocitralの分解パターンはユニークであり、Baeyer-Villiger酸化が生起していることも確認された。 3)β-Cyclocitral生成の関連遺伝子・タンパク質(carotenoid cleavage dioxygenase, CCD)の検討(研究協力者:Beata Bober,名城大学) 3種のMicrocystis属からCCD遺伝子のクローニングおよびCCD の発現をおこなった。さらにこのCCDを用いてβ-caroteneおよび関連化合物を基質とする酸化開裂反応行い、生成物や基質特異性などの調査を行った。3種からそれぞれ2種のCCD遺伝子(CCD-1およびCCD-2)のクローニングに成功したが、これらをもとに作成したCCDによる酸化開裂反応は基質の水に対する溶解性が極めて悪く、成功には至っていない。これらの結果は日本薬学会第133年会で報告した。 4)3-Methyl-1-butanolおよび関連化合物についてはその生物活性実験は行わず、2-ケト脱炭酸酵素(KDC)遺伝子のクローニングを実施、成功裏に目的を遂げている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)