2010 Fiscal Year Annual Research Report
オステオポンチン蛋白多型部位を標的とする糸球体腎炎新規治療法の開発
Project/Area Number |
22590361
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
宮崎 龍彦 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (80239384)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉田 美恵 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (80423440)
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Keywords | オステオポンチン / 立体構造 / 競合的阻害 / 膠原病治療モデル |
Research Abstract |
1.Opn蛋白多型による立体構造差異の解析 申請者らがすでに明らかにしているMRL系とC3H系マウス間にあるOpnの機能的差異を規定する多型を持つインテグリン結合部位の立体構造差異を明らかにするため、以下の解析を行った。 I-1)X線結晶解析による立体構造差異の検索 コムギ胚芽を用いた無細胞蛋白合成システムをつかってOpn多型蛋白を作製し、精製のうえ結晶化し、X線結晶解析を行う。現有機器では全長の解析は困難なため、目的とする部位の近傍約50アミノ酸の蛋白を合成して解析中である。 I-2)NMRによる立体構造差異の検索に関しては次年度施行する。 II.Opn蛋白機能的結合部位阻害蛋白の設計 上記で導き出した立体構造情報をもとに、蛋白構造予測ソフト(総合科学研究支援センターに現有)を用いて、結合阻害蛋白の可能性がある配列を数十個程度候補として抽出した。また、無細胞生命科学工学センターに現有する13,000種類のcDNAライブラリーにある蛋白からも候補を抽出する作業を施行した。現在も施行中である。 III.蛍光ビーズを用いた蛋白相互作用解析によるOpn結合阻害蛋白候補のスクリーニング Fluorometric Microvolume Assayの原理によるAlpha Screenにより、ビオチン化したOpnと、上記cDNAライブラリーの蛋白を用いて、候補蛋白もビオチン標識して合成し、これらを96穴プレート中で反応させ、結合アフィニティーのあるものをスクリーニングのスクリーニングを施行した。約30種類の蛋白についてスクリーニングし、さらに続行中である。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Evaluating the role of rheumatoid factors for the development of rheumatoid arthritis in a mouse model with a newly established ELISA system.2010
Author(s)
Tanaka, Y., Komori, H., Mori, S., Soga, Y., Tsubaki, T., Terada, M., Miyazaki, T., Fujino, T, Nakamura, S., Kanno, H., Sawasaki, T., Endo, Y., Nose, M.
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Journal Title
Tohoku Journal of Experimental Medicine
Volume: 220
Pages: 199-206
Peer Reviewed
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[Journal Article] In vitro and in vivo anti-tumor effects of novel Span 80 vesicles containing immobilized Eucheuma serra agglutinin.2010
Author(s)
Omokawa, Y., Miyazaki,T., Walde, P., Akiyama, K., Sugahara, T., Masuda, S., Inada, A., Ohnishi, Y., Saeki, T., Kato, K.
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Journal Title
International Journal of Pharmacoceutics
Volume: 389
Pages: 157-167
Peer Reviewed
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