2012 Fiscal Year Annual Research Report
オステオポンチン蛋白多型部位を標的とする糸球体腎炎新規治療法の開発
Project/Area Number |
22590361
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
宮崎 龍彦 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80239384)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉田 美恵 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80423440)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | オステオポンチン / 立体構造 / 競合的阻害 / 膠原病治療モデル |
Research Abstract |
申請者らは糸球体腎炎感受性因子であるOpnの多型により修飾されるインテグリン結合サイトを阻害する新規アナログを作成し、Opnの多型部位の阻害による新たな膠原病治療戦略の確立を目的に研究を行うことを企図し、以下の結果を得た。 1.蛍光ビーズを用いた蛋白相互作用解析によるOpn結合阻害蛋白候補のスクリーニンぐとしてFluorometric Microvolume Assayの原理によるAlpha ScreenによりOpn機能阻害蛋白をスクリーニングし、この部位に結合アフィニティーをもつ蛋白をこの段階で80クローンに絞り込んだ。次に、GST-capture ELISAを用いて、詳細に候補蛋白とOpnの結合アフィニティーを濃度勾配をつけて解析し、疾患感受性アレルのOpnに高アフィニティーを示し、疾患抵抗性アレルのOpnではアフィニティーの落ちる蛋白を5クローン選択した。 2. Opn結合阻害蛋白のin vitroにおける二次スクリーニング 上記1.でスクリーニングされた結合アフィニティーを持つ蛋白について、in vitroにおけるOpn機能阻害が行われるか、bioassayを用いて検索した。免疫担当細胞とのOpn結合アフィニティー阻害能の解析および 阻害蛋白による免疫機能modulationの解析をそれぞれ行い、5クローンから3クローンをOpn結合阻害アナログの候補として見出した。 これらのクローンにつき、マクロファージ活性化、マクロファージ遊走、脾細胞を用いた抗体産生誘導能・T細胞活性化能(Th1, Th17)の阻害などについて詳細に解析を行い、少なくともMφのT細胞活性化能、特にTh1活性化能を抑制することを見いだした。さらに、これらのアナログを膠原病モデルマウスMRL/lprやMXH/lprにしたところ、特定のアナログが糸球体腎炎の発症・進展を抑制する傾向を見いだした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Novel approach to identifying autoantibodies in rheumatoid synovitis with a biotinylated human autoantigen library and the enzyme-labeled antigen method.2012
Author(s)
Mizutani Y, Matsuoka K, Takeda H, Shiogama K, Inada K, Hayakawa K, Yamada H, Miyazaki T, Sawasaki T, Endo Y, Tsutsumi Y.
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Journal Title
J Immunol Methods.
Volume: 387
Pages: 57-70
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] span80ナノベシクルを用いたDDSによるマウス骨肉腫に対する腫瘍特異的カフェイン併用化学療法の萌芽的開発2012
Author(s)
中田浩史, 宮崎龍彦, 岩崎智之, 重川庸介, 林啓太, 中村篤志, 亀井節也, 藤渕剛次, 木谷彰岐, 坂山憲史, 三浦裕正
Organizer
第27回日本整形外科学会基礎学術集会
Place of Presentation
名古屋
Year and Date
20121026-20121027
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[Presentation] Span80ナノベシクルを用いたDDSによるマウス骨肉腫に対する腫瘍特異的カフェイン併用化学療法の基礎的研究2012
Author(s)
中田浩史, 宮崎龍彦, 岩崎智之, 重川庸介, 林啓太, 中村篤志, 亀井節也, 藤渕剛次, 木谷彰岐, 坂山憲史, 三浦裕正
Organizer
第28回日本DDS学会学術集会
Place of Presentation
札幌
Year and Date
20120704-20120705
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