2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590418
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
浦西 宏明 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (40363923)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 尚 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40146600)
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Keywords | RBM15 / mRNA輸送 / 転写後調節 / ウイルス |
Research Abstract |
RBM15によるmRNA輸送および転写後調節機構について以下の研究を行った。カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSHV)ではウイルス蛋白ORF57がイントロンレス遺伝子ORF59の発現を転写後レベルで制御しているが、この転写後調節機構におけるRBM15の役割を検討した。RBM15を細胞に強発現させることによりORF59蛋白およびmRNAの発現が増強した。またRBM15をノックダウンすることによりORF59の発現が抑制されたことから、ORF59発現における内在性RBM15の重要性が明らかになった。またRBM15はORF57と細胞核内で共在し、共にnuclear speckle様の染色形態を示した。さらにORF57はRBM15のSPOC領域を含むC末端領域に直接結合することが共免疫沈降法およびpull down法により確認された。ORF57はKSHVの主に複製後期でその発現量が増加するが、この時ORF57はRBM15と相互作用することにより細胞質内のORF59-mRNAを増加させ、ORF59蛋白の発現を増強することを明らかにした。(J. Virology 2011) 他方、RBM15およびホモログ蛋白OTT3によるマウスレトロエレメントRTE-mRNA発現機構についても現在解析を進めているところである。RBM15およびOTT3は共にRTE-mRNA依存性のレポーター遺伝子活性を増強し、またGST-RBM15およびGST-OTT3蛋白はGel shift法においてin vitroで作成したRTE-mRNAに選択的に結合することが確認された。またRBM15をノックダウンすることにより、RTE依存性のレポーター遺伝子発現は抑制されたことから、RTE-mRNAの発現における内在性RBM15の重要性が確認された。
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