2011 Fiscal Year Annual Research Report
患者情報サービスとしての病院患者図書館を中心とした医療諸問題解決策の構築
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22590456
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
前田 稔 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (20376841)
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Keywords | 病院患者図書館 / 患者サービス / セカンド・オピニオン / 医療倫理 / 医療諸問題 |
Research Abstract |
2007年度から2008年度にかけて全国約5,600病院への往復はがきでの病院患者図書館調査を行い、定量的側面で有益な結果を得られたものの、さらなる質的側面を把握することや公立図書館の状況を知ることが必要になった。そこで、病院患者図書館や公立図書館における健康医療情報コーナーに関する質的な現状を把握し、論点の整理を行うことを目的に自由記述による調査を行った。病院(病床数が多い2453施設)と公立図書館(中央館1406館)へ郵送でアンケート依頼票を送付し、Web上で回答を集計した°その結果、64病院・193図書館から回答を得ることができ、現状と課題について幅広く状況が明らかになった。 また、病院における調査結果において児童に対する特殊性がみられたため、これと比較を行うために、病院と同じく生活空間として機能している、児童養護施設を対象に読書環境や活動に関する調査を実施した。震災の影響を配慮し西日本地区の児童養護施設285施設(全国の児童養護施設の約半数にあたる)を対象に往復はがき郵送による質問紙調査を実施し、123施設から回答があった。当初の予想以上に、児童養護施設では幅広い種類の資料をそろえ、読書への大きな期待をもち、「読み聞かせ」を日常的に行っているというものだった。ここからは、積極的・主体的に養護を必要とする子どもたちの読書環境や活動の充実に寄与している児童養護施設の一端を窺うことができた。 海外に関しては、韓国を対象に現地調査を行った。韓国においても近年急速に病院患者図書館が拡大しており、日本と類似したサービスを展開が行われており、共通の課題があることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国内および海外の状況について、量的調査・質的調査・実地調査が行われ、多面的に把握することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究最終年度として、往復はがきによる全国病院悉皆調査を行う。5年前の状況と比較し、現在の状況を明らかにする。また、これまでの研究について、総括を行う。
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Research Products
(3 results)