2012 Fiscal Year Annual Research Report
地域医療における軽症糖尿病患者に対する在宅健康サービスの構築
Project/Area Number |
22590460
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
米田 隆 金沢大学, 大学病院, 助教 (60313649)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
民谷 栄一 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60179893)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 地域医療 / 糖尿病 / 携帯機器 / 在宅医療 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度に引き続き、芳珠記念病院通院中でインスリン治療をおこなっていない糖尿病患者 (HbA1Cが8%未満, 74歳未満)の中から、本研究の参加に関して同意が文書で得られる患者を対象に携帯機器を用いた在宅健康サービスの介入に関する前向きオープン無作為比較試験を継続した。携帯機器を用いた在宅健康サービスとは毎日、体重、運動量(歩数)、血圧等のデータやあらかじめ個別に決めておいた生活目標(たとえば1日1万歩歩く、間食しないなど)の達成状況を家庭よりアオキヘルスネットワーク(AHN)に送信する (家庭にて) 。AHNではそのデータをもとに 逆に携帯機器を用い生活指導をするというものである。介入群、非介入群の両群ともに3カ月ごとに、芳珠記念病院に通院していただき、受診時に血圧、体重、腹囲、空腹時血糖、HbA1C、血清脂質値などを測定し、両群を比較した。 その結果、全体36例(男性20例、平均年齢52歳)が研究に参加した。介入群で3例の脱落例を認めた。2年経過後の両群の比較では、体重の減少度には昨年まで両群に有意差はなかったものが、非介入群では変化ないものの、介入群では平均-0.8 kgと有意に体重減少を認めた。血圧に関して収縮期血圧は介入群で-9mmHgと有意に低下を認めた。昨年まで両群間で有意差は認めなかった空腹時血糖、HbA1Cでも介入群では空腹時血糖-8mg/dl、HbA1cで-0.4%と有意に低下した。血清脂質値は昨年同様、両群で変化認めなかった。また、介入群では8例(昨年は4例)において薬剤の減量が可能であった。非介入群では昨年同様、薬剤を減量できた症例は認めなかった。 これは、携帯機器を用いた在宅健康サービスの介入は、現状の生活指導法より有効であり、介入群での薬剤減量可能症例数の増加は医療経済的にも有用であることを強く示しており、意義のあるものである。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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