2010 Fiscal Year Annual Research Report
本邦医学部における海外臨床実習の基盤整備に関する研究
Project/Area Number |
22590467
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
堀 浩樹 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40252366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
駒田 美弘 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80186791)
武田 裕子 三重大学, 医学部, 教授 (70302411)
GABAZZA Esteban 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00293770)
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Keywords | 医学教育 / 国際化教育 / 海外臨床実習 / 専門語学教育 / 国際保健医療教育 |
Research Abstract |
1.本邦での海外臨床実習の現状把握と課題抽出を目的とした調査実施に使用する質問票の最適化について検討し、最終案を作成した。既に、全国80医学部を対象にした郵送調査票を用いた調査を実施し、2月末時点で約半数の医学部から回答を得ている。しかし、回収率が十分でないため、再度、協力要請を行っている。既回収データについては、統計ソフトへの入力を完了しており、追加データの収集完了を待って解析を行う予定である。本解析により、本邦における国際化教育、専門語学教育、海外実習の現状と課題が明らかになる。 2.海外臨床実習の教育効果を評価するため、海外臨床実習に参加した三重大学第6学年学生を対象にしたアンケート調査を実施した。過去4年間に行った調査とともに総合的に評価することにより、十分な母集団を確保した解析が可能になった。学生からは、日本の医学生の課題として、「語学力」「体系的な国際保健医療に対する理解」「積極的な診療参加」が上げられた。また、その効果として「熱帯病。再興感染症、新興感染症に対する理解」「国際協力への興味」「地域医療と経済、文化、社会との関係への理解」などがあることが明らかになった。さらに本テーマについて、質的評価を行うために、海外実習参加学生からの報告書の冊子化を行い、報告書内容のレビューを開始している。量的調査と質的調査を併用により、質の高い解析が可能になる。 3.海外教員(米国、タンザニア、ザンビア)および本学教員、学部学生、外国人留学生による「医学教育」をテーマにしたフォーカスグループディスカッションを実施し、現在、解析中である。本庁により、外国人教員からみた「海外臨床実習の効果と課題」「日本の医学部学生に対する評価」を明らかにする計画である。
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Research Products
(2 results)