2012 Fiscal Year Annual Research Report
病院医療の評価および医療の質マネジメントシステムの方策に関する研究
Project/Area Number |
22590488
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
前田 幸宏 日本大学, 医学部, 助手 (10287641)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅里 良正 日本大学, 医学部, 准教授 (60213485)
小野 充一 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (80409698)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 医療の質 / 病院機能評価 / クリニカル・インディケータ / ISO9001 / 緩和ケア |
Research Abstract |
本研究の目的は、病院機能評価の課題、および、ISO 9001を病院に適用する際の課題を評価することにより、継続的に医療の質向上に寄与する仕組みのあり方を明らかにすることである。平成24年度は、医療の質向上に向けた取り組み等に関する情報収集を続けるとともに、病院機能評価において平成25年4月以降の審査から適用される新たな審査の枠組みに関する情報収集、および、緩和ケア領域などを対象に、質評価に関する手法の検討を行った。主な内容は下記のとおりである。 ・病院機能評価の審査項目は大幅に簡素化されたが、医療の質の重要な部分に関わる評価判定の視点に変更はないと考えられる。訪問審査の体制、方法、手順も大幅に変更されており、そのことが審査の質に与える影響について、平成25年度以降の実績を踏まえて検討が必要と考えられる。 ・日本ホスピス緩和ケア協会が検討中の「自施設評価調査票」は、緩和ケアの質の自己改善を支援する効果が期待される。平成25年度以降の全国での実地結果を踏まえて、その効果と有効性、および改善支援の強化に向けた検討が必要と考えられる。 ・病院におけるISO9001品質マネジメントシステムの導入においては、規格要求事項の内容を、診療業務の用語に置き換えて、医療機関職員が理解しやすくすることが必要であり、その支援ができる審査員や内部監査員の育成が課題である。 ・自己評価および外部評価は、それぞれ質改善のツールとしての特性がある。評価結果および評価を受けること自体を質改善活動につなげ、成果を上げるためには、定期的に状況を把握するための監査の仕組みとともに、改善支援のスキルを持ち、その役割を担う内部監査者や外部審査者の人材育成が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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