2012 Fiscal Year Annual Research Report
化学物質過敏症の病態解明と疾患概念の確立に関する基礎的研究
Project/Area Number |
22590568
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Research Institution | 財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター |
Principal Investigator |
内山 巌雄 (財)ルイ・パストゥール医学研究センター, その他部局等, 研究員 (20151897)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 敏一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (60128725)
高野 裕久 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60281698)
谷川 真理 (財)ルイ・パストゥール医学研究センター, その他部局等, 研究員 (50291018)
東 賢一 近畿大学, 医学部, 講師 (80469246)
村山 留美子 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20280761)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 化学物質過敏症 / シックハウス / ストレス / 免疫学 / 環境 |
Research Abstract |
化学物質過敏症は、医学上原因不明の病態と言われており、その疾患概念や診断指針が明確ではない。また、病態解明についても、脳や遺伝子に着目した研究がなされているが、心理的な影響の関与も疑われており、未解明な部分が多い。 本研究では、医療法人社団医聖会百万遍クリニック・シックハウス外来の化学物質過敏症患者を対象に、居住環境調査、免疫機能評価、臭い物質による嗅覚負荷評価を実施した。その結果、症例群では自然免疫系の機能が高めであるにも関わらず、Th2優位の傾向はみられなかった。居住環境調査の結果、症例群では室内空気中の化学物質濃度が抑制されており、清浄な室内環境で日常生活を行うよう心掛けていることがうかがえた。嗅覚負荷評価では、症例群は前頭前皮質において臭い刺激に対して脳の活動が活発化した。化学物質過敏症患者では、臭い刺激に対して嗅神経系が過剰に反応しやすくなっていること、免疫機能に変化がみられることなどの特徴を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)