2013 Fiscal Year Annual Research Report
医療用携帯電話の細菌汚染と使用背景に関する調査研究
Project/Area Number |
22590607
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
金子 明寛 東海大学, 医学部, 教授 (30185920)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 寅吉 東邦大学, 看護学部, 教授 (10533028)
金山 明子 東邦大学, 看護学部, 助教 (90536195)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 医療用携帯電話 / MRSA |
Research Abstract |
これまでの調査により、医療用携帯電話(PHS)の表面およびPHS使用医療従事者の手指より同一遺伝子型のMRSAが検出された例が認められた。また、複数の医療従事者および病棟が異なる場合においても同一遺伝子型MRSAが検出されたことから、MRSAはPHSを介し、院内へ伝播したことを推測した。 本年度は、これまでに得られたMRSA20株に対し、Sccmec型および白血球殺毒素Panton-valentine leukocidin (PVL)産生性を確認した。その結果、Sccmec型はtype IIが14株、type IIIが2株、type IVが4株認められた。病院感染型MRSA(HA-MRSA)に多いことが報告されているtype II、IIIが高頻度に認められた一方、市中感染型MRSA(CA-MRSA)に特徴的なtype IVも認められ、病院内におけるCA-MRSAの伝播が生じている可能性が示唆された。Scc mec型の成績は、前年までに行った染色体遺伝子解析による型別と関連する成績が得られた。また、すべての株において、PVL遺伝子は認められず、欧米で問題となっている強毒株は認められなかった。 これらの成績を、日本防菌防黴学会第40回年次大会(平成25年9月)にて発表した。また、本研究成果を含む抗菌薬耐性菌の病院における分布に関するテーマで、ICD講習会の講師として発表を行った(平成25年6月)。 Journal of Clinical Microbiologyに原著論文の投稿を予定している(平成26年5月予定)。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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