2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590613
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
菊地 正悟 愛知医科大学, 医学部, 教授 (40224901)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥田 真珠美 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (40531091)
大崎 敬子 杏林大学, 医学部, 講師 (90255406)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | Hlicobacter pylori / 中学生 / 血清ペプシノゲン / 尿中抗体 / 血清抗体 / 疫学 |
Research Abstract |
中学生における感染率を、尿検査と血液検査で調査した。 [方法] 平成24年9月に、兵庫県S市の中学生1225名にピロリ菌感染検査への協力を依頼し、尿検査もしくは血液検査(両方も)について本人と保護者の同意が得られた中学生を対象とした。尿検体は11月実施の学校検尿の残りで、血液は各中学校の近くにある市民ホールなどを採血場所として利用して12月~1月に採取した。尿検体ではウリネリザH.ピロリ抗体(ELISA法.大塚製薬)を用いて尿中抗体を測定した。血液検体では血清抗体(ELISA法.Eプレート‘栄研’H.ピロリ抗体II(栄研化学))を測定した。尿中抗体、血清抗体は添付文書に従って陽性、陰性を判定した。 [結果] 対象1225名のうち337名(27.5% 男児183名)が研究に参加し、尿検査のみ131名、血液検査のみ19名、両方187名であった。学年別では中学1年生109名、2年生126名、3年生102名であった。尿中抗体陽性率は、3.1% (10/318)、血清抗体陽性率5.8%(12/206))であった。両方の検査を受けた187名のうち、両者陽性8名、尿中抗体のみ陽性1名、血清抗体のみ陽性3名、両者陰性175名で両者の一致率は97.9%であった。 [考察]平成23年度の便中抗原検査では0歳から小学校6年生の小児について検討し、陽性率は全体で1.8%であった。中学生における抗体保有率は小学生以下より高率であったが過去の報告より低い結果であった。今回の検討では対象者の28%、23年度の小学生以下では44%の参加率である。非参加者と参加者で陽性率が異なる可能性は否定できない。しかし、対象者・保護者は結果を知らずに参加を決めていることから、大きな系統誤差はないと思われる。わが国では、中学生でも、ピロリ菌陽性率が5%未満であることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)