2010 Fiscal Year Annual Research Report
自己免疫性肝疾患の病態・治療効果・予後と遺伝子多型および発現蛋白の網羅的解析
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22590725
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
吉澤 要 信州大学, 医学部・附属病院, 特任研究員 (90220615)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大田 正穂 信州大学, 医学部, 准教授 (50115333)
梅村 武司 信州大学, 医学部・附属病院, 講師 (30419345)
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Keywords | 自己免疫性肝炎 / 原発性胆汁性肝硬変 / 疾患感受性遺伝子 / 遺伝子多型 / ゲノムワイド解析 / サイトカイン / IgG4関連疾患 |
Research Abstract |
1. 自己免疫性肝炎および原発性胆汁性肝硬変患者の長期予後のデータ解析を行い、自己免疫性肝炎に関しては日本肝臓学会総会で発表し論文投稿中である。2回以上の再発を繰り返さなければ予後は一般人と変わらないとの結論をえた。また、自己免疫性肝炎の遺伝的背景を今までのわれわれの研究成果をもとにレビューした招待公演を日本消化器病学会総会時に行われたInternational Forumで行った。 2. 自己免疫性肝炎感受性遺伝子のゲノムワイドアソシエーション解析(genome-wide association study: GWAS)を行い、有意差のある遺伝領域近傍に存在する遺伝子のSNP構造を検索中である。原発性胆汁性肝硬変においては、国立病院機構長崎医療センターとの共同研究の一環として行っている。 3. 原発性胆汁性肝硬変の病態と遺伝子多型の関連では、マイクロサテライト解析を用いたゲノムワイド解析を行いヨーロッパ肝臓学会、日本肝臓学会総会にて発表し、A2BP1が新たな疾患感受性遺伝子であることを論文発表した。さらに原発性胆汁性肝硬変の疾患感受性や病態とCTLA4遺伝子多型との関連も学会発表および論文発表した。 4. 自己免疫性肝炎発症時と治療後の患者血清中の30種類のサイトカイン・ケモカインを同時測定し、サイトカインと病態との関係を明らかにし、肝臓学会東部会で発表し、論文は受理されている。 5. IgG4関連疾患は現在注目を集めており、自己免疫性肝炎の一部にIgG4高値例が存在すること、自己免疫性肝炎の中での比較検討を行い報告し、論文発表を行った。
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Research Products
(13 results)