2012 Fiscal Year Annual Research Report
皮下脂肪細胞由来幹細胞を用いた新規動脈硬化治療法の開発
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22590822
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
平田 恭信 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (70167609)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 移植・再生医療 / 遺伝子 / 細胞・組織 / 循環器・高血圧 / 生理活性 |
Research Abstract |
Adipose tissue-derived stem cells (ASC)は様々なサイトカインを産生し、それらのサイトカインはASCの血管新生促進や抗アポトーシス作用を調節することが知られている。以前にrat wire injuryモデルでASCを外膜側より投与してもneointimal formationを抑制したこと、およびASCはangiopoietin-1 (Ang1)を産生することを報告した。 本研究ではASCによるneointimal formation抑制作用がAng1を介するかを検討した。 ASCに血管内皮細胞成長因子を投与するとAng1は時間依存的に増加した。SiRNAでAng1をknockdownした群(Ang1siRNA)は対照群(NCsiRNA)と比較してASCのneointimal formation抑制効果を減弱した (Ang1siRNA vs. NCsiRNA =0.42±0.11 vs. 0.31±0.08, P<0.05) 。Ang1をknockdownするとマクロファージの浸潤が増え再内皮化が抑制された。一方、対照群(AdGFP)と比較しAng1をadenovirus感染で過剰発現させる(AdAng1)とneointimal formationおよびマクロファージ浸潤は抑制され、再内皮化は促進された(AdAng1 vs. AdGFP =0.78±0.05 vs. 0.57±0.06, P<0.01)。Ang1の過剰発現にても、増殖内膜内の細胞にはTie2は発現していなかった。これらの結果よりAng1はTie2発現細胞をリクルートせず、再内皮化を促進し、マクロファージの浸潤抑制を介してneointimal formationを抑制することが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)