2012 Fiscal Year Annual Research Report
新規細胞表面線溶活性発現機構の血管内皮バリア機能制御における役割の可視化解析
Project/Area Number |
22590826
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
鈴木 優子 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (20345812)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦野 哲盟 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50193967)
渡邉 裕司 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50262803)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 血管内皮細胞 / 線溶活性 / 可視化解析 / 組織型プラスミノゲンアクチベータ / プラスミノゲンアクチベータインヒビター1 |
Research Abstract |
24年度研究では23年度に引き続き、1.血管内皮細胞における組織型プラスミノゲンアクチベータ(tPA)の調節性開口放出の可視化解析、ならびに、2.内皮細胞表面に集積したプラスミノゲンのプラスミン作用によるさらなる集積増幅による内皮細胞機能修飾の可能性に関して検討を進めた。 1.に関しては、培養血管内皮細胞にGFP融合tPA(tPA-GFP)遺伝子を導入し、細胞内に発現したtPA-GFP分泌顆粒の挙動を全反射蛍光顕微鏡にて可視化解析をした。(1)分泌顆粒の開口放出頻度、(2)開口に伴う輝度値増加率、(3)開口後の輝度(tPA-GFP)残留率をアゴニスト刺激前後で解析した。また(3)に関して、分泌後のtPA-GFPの細胞表面滞留要因を検索する中、tPA-GFP分泌顆粒中に共存する蛋白が明らかとなり、該当蛋白とtPAとの直接的結合に関して検討を進めることができ、現在結果をまとめている。 2.に関して、培養血管内皮細胞にプラスミンを添加すると細胞内カルシウム濃度の上昇がカルシウム指示薬により検出することはできたが、細胞形態変化の可視化解析ツールとして入手した蛍光共鳴エネルギー移動:FRETに基づくsamll GTPaseバイオセンサーによる可視化は、その変化量が微量であることから難航し落射蛍光顕微鏡では不可能であると判断した。細胞膜近傍の微小輝度変化検出感度に優れる全反射蛍光顕微鏡での解析が望まれるが、新たな励起レーザを含む顕微鏡システム一式の導入が必要であり本研究では遂行しきれなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)