2011 Fiscal Year Annual Research Report
上皮成長因子受容体下流シグナル系の個人差についての検索
Project/Area Number |
22590850
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
堺田 恵美子 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60422218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧口 裕一 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (30272321)
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Keywords | 非閉塞性肺疾患 / 肺線維症 / 呼吸器感染症 / 腫瘍学 |
Research Abstract |
非小細胞肺癌症例における、上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TK1)の感受性にはEGFR遺伝子の特定の突然変異が重要な予測因子となることが知られているが、EGFR-TK1のひとつであるエルロチニブに関してはこれだけでは説明できない現象が知られている。同薬の感受性を決定するEGFR遺伝子変異以外の要因を明らかにすることにより、腫瘍の悪性形質におけるEGFRの下流シグナル系の役割をより詳細に明らかにすると同時に同経路の遺伝的個人差の存在の有無を検討とすることを目的とする。 野生型EGFR遺伝子をもつ非小細胞肺癌症例を対象に、セカンドライン治療としてエルロチニブを投与する臨床試験を行い、症例の蓄積とともにcDNAマイクロアレイ、RT-PCRによるバイオマーカー検索の準備を行っている。 既に臨床試験プロトコールは完成しており、2009年10月の千葉大学医学部付属病院の治療審査委員会で承認され、対象のEGFR遺伝子変異の有無が明らかな非小細胞肺癌(扁平上皮癌を含む)の目標症例数の半数以上が集積された。現在、登録症例における治療効果を解析し、waterfall plot解析の準備を行っている。現在までに超音波内視鏡下(EBUS)穿刺生検検体から腫瘍の高純度のRNAが取れることを確認し、臨床検体から効率よくDNA microarray解析を行い方法を確立した。 エルロチニブの効果に関連する遺伝子を同定検証し、その生物学的意義を明らかにすることで、EGFR-TK1により恩恵を受ける患者を同定できる技術に直結でき、この成果は更に新たな分子標的治療の開発につながる可能性もあると期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画中の臨床試験適応となる登録症例数が少ないため。
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Strategy for Future Research Activity |
検体収集を継続して行いつつ、解析継続とする。
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Research Products
(9 results)