2012 Fiscal Year Annual Research Report
上皮成長因子受容体下流シグナル系の個人差についての検索
Project/Area Number |
22590850
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
堺田 恵美子 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60422218)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧口 裕一 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30272321)
|
Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
|
Keywords | 非閉塞性肺疾患 / 肺線維症 / 呼吸器感染症 / 腫瘍学 |
Research Abstract |
非小細胞肺癌症例における、上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)の感受性にはEGFR遺伝子の特定の突然変異が重要な予測因子となることが知られているが、EGFR-TKIのひとつであるエルロチニブに関してはこれだけでは説明できない現象が知られている。同薬の感受性を決定するEGFR遺伝子変異以外の要因を明らかにすることにより、腫瘍の悪性形質におけるEGFRの下流シグナル系の役割をより詳細に明らかにすると同時に同経路の遺伝的個人差の存在の有無を検討とすることを目的とした。 野生型EGFR遺伝子をもつ非小細胞肺癌症例を対象に、セカンドライン治療としてエルロチニブを投与する臨床試験を行い、症例の蓄積とともにcDNAマイクロアレイ、RT-PCRによるバイオマーカー検索を行うことを計画した。2009年10月の千葉大学医学部附属病院の治験審査委員会にて本研究に関する臨床試験プロトコールは承認され、対象のEGFR遺伝子変異の有無が明らかな非小細胞肺癌(扁平上皮癌を含む)症例を集積した。基礎的研究として超音波内視鏡下(EBUS)穿刺の微小生検検体から腫瘍の高純度のRNA採取可能であることを確認し、臨床検体から効率よくDNA microarray解析を行う方法を確立した。さらにエルロチニブの効果に関連する生物学的意義を明らかにすることを目的とし、非小細胞肺癌細胞株を用いて基礎的研究を行った。非小細胞肺癌細胞株においては、メトホルミンによる制癌効果を認める結果を得、腫瘍形成初期における制癌効果が高いことを明らかとした。臨床経過・治療効果とともに解析を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(5 results)