2012 Fiscal Year Annual Research Report
慢性腎臓病・心血管疾患の発症進展における遺伝子環境相互作用の解明
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22590888
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
林 睦晴 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座講師 (70426500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 圓裕 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00223305)
安田 宜成 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座准教授 (60432259)
本多 裕之 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70209328)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 一塩基多形(SNP) / 環境因子 / メタボリック症候群 / 糖尿病(DM) / 慢性腎臓病(CKD) |
Research Abstract |
7万人規模の企業、及び従業員の同意・協力を得て、約1,200名のDNA抽出・一塩基多形(SNPs)解析を行うと同時に、5万人以上の過去数年間の企業健診データ、環境因子(喫煙・食事嗜好・運動習慣等)を含む医療情報を取得した。独自にメタボリック症候群(Mets)・糖尿病(DM)・慢性腎臓病(CKD)に対するSNPチップを開発し、 疾患群と対照群を抽出しSNP解析を行った。更に新規開発のバイオインフォマティクスソフトを用いて、SNPと血液検査、環境因子などの単独ならびに膨大な組み合わせ解析を自動的に行い、Mets・DM発症に関わるリスク因子やその組み合わせを検討した。 Propensity解析により、詳細なSNPと環境因子との組み合わせ解析を行い、Metsに関してはインスリン受容体関連遺伝子(ENPP1)と体脂肪率増加のMets発症率上昇への影響を始め、新たに5つの遺伝子・環境因子組み合わせを見出した。 またDMに関しては、LDL受容体関連遺伝子(LRP2)とアルコール摂取のDM発症率上昇始め、3つの組み合わせを同定した。 CKDに関しては、100以上のSNP解析を施行し、CKD関連のGWASでも報告されているSNP(SNP-X)の疾患有意性を特定し、その変異(Cアレルを含む群)が疾患保護的に働くこととともに、BMI上昇との相互作用で疾患発症リスクが上昇することを明らかにした。更に、対象者の特徴的食事パターンより抽出した、食事プロファイルとCKD罹患の変化を検討した結果、タンパク質摂取量とCKD罹患率での新たな傾向を見出すことに成功した。こうした知見はタンパク質摂取量がCKDの予防や改善を促す可能性を示す重要な情報であり、今後次段階として、食事内容改善の介入試験の有用性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)