2012 Fiscal Year Annual Research Report
アルツハイマー病における糖タンパクの糖鎖異常の解析
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22590933
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
浦上 克哉 鳥取大学, 医学部, 教授 (30213507)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 美也子 鳥取大学, 医学部, 助教 (50335527)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | アルツハイマー型認知症 / 脳神経疾患 / 糖鎖 / 診断マーカー |
Research Abstract |
本年度は、アルツハイマー型認知症(AD)で糖鎖が変化していると考えられる2種の糖タンパクについて、糖タンパクを髄液・血液中から精製し、糖鎖を解析することを目標としていた。しかし精製の手法として準備していたイオン交換クロマトグラフィーについて、技術的に問題があり、糖タンパク精製に至らなかった。当初試みていた免疫沈降とSDS-PAGEによりゲルを切り出す方法は、抗体で糖タンパクを精製する際に抗体自身の糖鎖が紛れ込み、目的のタンパクのみの糖鎖を精製することができなかった。 そのため、同時進行でADの糖鎖変化と糖タンパクの機能についての解析を行っていたが、ADで変化している糖タンパクのうちの1つ(免疫系関連タンパク)の糖鎖減少が免疫系に与える影響について検討した。髄液・血液中の補体活性を測定すると、ADにおける糖タンパクの減少と補体活性の低下が相関していることを見出した。このことにより、ADの糖タンパクの糖鎖量の変化は免疫系の活性に影響を及ぼしていることが明らかとなった。このことは、ADにおける糖鎖異常が病態に何らかの関連があることを示唆しており(直接的病態ではなくとも、増悪因子となり得る)、ADにおける糖鎖変化を診断マーカー候補としている意義がより明らかにできたと言える。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(18 results)