2012 Fiscal Year Annual Research Report
高コントラストMRイメージングによる頸動脈プラークの性状判定法の確立
Project/Area Number |
22590963
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
寺山 靖夫 岩手医科大学, 医学部, 教授 (70146596)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
人見 次郎 岩手医科大学, 医学部, 教授 (00218728)
小笠原 邦昭 岩手医科大学, 医学部, 教授 (00305989)
佐々木 真理 岩手医科大学, 医学部, 教授 (80205864)
水野 昌宣 岩手医科大学, 医学部, 助教 (70382603)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 頸動脈プラーク / 磁気共鳴画像 / 頸動脈超音波 / 脳梗塞 |
Research Abstract |
シロスタゾールは抗血小板作用だけなく種々の組織保護作用があり、頸動脈プラークを退縮させる効果があることも報告されているが、プラーク内部性状への影響は明らかではない。3D超音波とMRプラークイメージングを用いたシロスタゾール投与における頸動脈プラークの経時的変化の検討を行った。 超音波検査で頸部頸動脈にプラークを有し、シロスタゾール未投与で、6か月間内服変更のない患者16名を対象とした。シロスタゾール200mg/日を経口投与し、治療前、6か月後に3D超音波検査およびMRプラークイメージングを施行した。3D超音波はVoluson 730 Expert (GE)を用い、プラーク体積とプラーク輝度(gray scale median)の計測を行った。MRIは1.5T Echelon Vega (Hitachi)を用い、心電図非同期radial scan SE法T1強調画像 (TR/TE: 500/12)を撮像し、専用解析ソフトを用いてプラークの胸鎖乳突筋に対する相対信号強度で線維・脂質・出血成分を区別し、各成分の面積比率を算出した。 3D超音波ではシロスタゾール投与前、6ヶ月後において、プラーク体積は0.23から 0.21 cm3へと有意に縮小していた(p=0.03)。10%以上プラーク体積が減少した例(8名、縮小率中央値21.1%)では超音波輝度は中央値24.8から71.5へと有意に上昇し(p=0.04)、MRI相対信号強度は1.13から1.04へと有意に低下し(p=0.02)、線維・脂質・出血成分の面積比率は68.7/24.9/1.0%から79.4/20.5/0.0%へと線維成分が有意に増加し出血成分が有意に減少していた(p=0.02, 0.04)。 3D超音波とMRプラークイメージングとによってシロスタゾール投与下の頸部頸動脈プラークの経時的変化を検出することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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