2012 Fiscal Year Annual Research Report
ケーシーエヌキュー1によるインスリン分泌調節とその分子機構の解明
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22591021
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
前田 士郎 独立行政法人理化学研究所, 内分泌・代謝疾患研究チーム, チームリーダー (50314159)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 2型糖尿病 / 遺伝因子 / インスリン分泌 |
Research Abstract |
現在までの検討により、1)単離膵ラ氏島においてKCNQ1およびβサブユニットのKCNE2発現がmRNA、タンパクレベルで認められること、2)KCNQ1阻害剤(chromanol 293B)がラット単離β細胞において低グルコース条件下(2.8mM)、高KCL(30 mM)存在下でのインスリン分泌には影響を及ぼさないが、高グルコースおよびtolbutamide存在下のインスリン分泌を有意に増加させること、3)KCNQ1およびKCNE1-5の発現がGLP-1分泌細胞(NCI-H716)においても認められること、4)KCNQ1阻害剤(chromanol 293B)がGLP-1分泌細胞(NCI-H716)においてmeat hydrolysateおよびbethanecol刺激時のGLP-1分泌を増加させること5)Chromanol 293B (100μM)処理ラット単離膵β細胞では無処理の細胞に比し、tolbutamide添加時の細胞内カルシウム濃度上昇が有意に増加すること、6)GLP-1分泌細胞(NCI-H716)においてもChromanol 293B (100μM)処理によりbethanecol添加時の細胞内カルシウム濃度上昇は、無処理の細胞に比し有意に高くなっていること、7)KCNQ1阻害剤(chromanol 293B)は細胞内cAMP濃度の変化には影響を及ぼさないことを明らかにした。本年度は、さらに2型糖尿病患者あるいは対照者における遺伝子型とインスリン分泌能との関連を検討した。正常対照者においてKCNQ1の危険対立遺伝子はインスリン分泌の指標(HIMA-β)と負の相関を示した。また、2型糖尿病患者においてKCNQ1を含む11の2型糖尿病感受性遺伝子座の危険対立遺伝子の総和が高値であるとインスリン治療が必要となる頻度が有意に高くなっていた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)