2010 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトサイトカイン導入改良型ヒト化担癌マウスの作成と解析
Project/Area Number |
22591027
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Research Institution | National Hospital Organization Nagoya Medical Center |
Principal Investigator |
齋藤 俊樹 独立行政法人国立病院機構(名古屋医療センター臨床研究センター), 再生医療研究部, 室長 (50557238)
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Keywords | 癌 / 動物 / 免疫学 |
Research Abstract |
がん治療法開発において患者由来の癌に対する免疫応答を直接in vivoで観察・評価できる系は未完成である。本研究では従来の免疫不全マウスに遺伝子導入する方法を確立することにより、ヒト化マウスの欠点となっていたT細胞、NK細胞の再構築を行い担癌ヒト化マウスモデルを作成・利用することを目的とする。 当該年度にはマイクロインジェクション法による免疫不全マウス(NOD/scid)由来胚を用いたトランスジェニックマウス作成法の樹立を行った。今まで同等の報告はなされていない。コントロールのコンストラクトとしてGFP発現ベクターを使用し、マウスES細胞にトランスフェクションを行い、EGFPの発現を確認した。免疫不全マウスにおいて自然交配による採卵では受精卵を十分に獲得することが困難であった。この受精卵獲得率は体外受精により改善され、マイクロインジェクションに適した受精卵数を確保することが出来た。定法に従って体外受精8時間後胚へマイクロインジェクションを行なった場合、2細胞期胚は異常な形態を示した。受精後のマイクロインジェクションまでの至適時間を計測したところ、受精15時間後であることを見出し、この際2細胞期胚は正常な形態を示した。体外受精と至適タイミングの活用により従来より使用されている免疫が正常のマウスの胚を用いた際とほぼ同様の確率でEGFP発現トランスジェニックマウスを作出することに成功した。
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[Journal Article] Notch2 signaling is required for proper mast cell distribution and mucosal immunity in the intestine.2011
Author(s)
Sakata-Yanagimoto M, Sakai T, Miyake Y, Saito TI, Maruyama H, Morishita Y, Nakagami-Yamaguchi E, Kumano K, Yagita H, Fukayama M, Ogawa S, Kurokawa M, Yasutomo K, Chiba S.
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Journal Title
Blood.
Volume: 117
Pages: 128-134
Peer Reviewed
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