2011 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトサイトカイン導入改良型ヒト化担癌マウスの作成と解析
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22591027
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Research Institution | National Hospital Organization Nagoya Medical Center |
Principal Investigator |
齋藤 俊樹 独立行政法人国立病院機構(名古屋医療センター 臨床研究センター), 再生医療研究部, 室長 (50557238)
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Keywords | 癌 / 動物 / 免疫学 |
Research Abstract |
がん治療法開発において患者由来の癌に対する免疫応答を直接in vivoで観察・評価できる系は未完成である。本研究では従来の免疫不全マウスに遺伝子導入する方法を確立することにより、ヒト化マウスの欠点となっていたT細胞、NK細胞の再構築を行い担癌ヒト化マウスモデルを作成・利用することを目的とする。 当該年度にはマイクロインジェクション法による免疫不全マウス(NOD/scid)由来胚を用いたトランスジェニックマウス作成法の樹立の再現を行った。さらに体外受精法とマイクロインジェクションまでの手順の最適化を行った。これによりマイクロインジェクションに適した受精卵数は更に増加した。正常免疫である通常のマウス胚を用いたトランスジェニックマウスと同等の確立でマウス作成が可能になることをコントロールのGFPベクターで確認し、論文発表を行った。現在、ヒトIL-15のシグナルペプチドをヒトIL-2に置換したものを作出後、コントロールベクターに用いたバックボーンであるpMX発現ベクターに入れ替え、マウス作出用のベクターとして作成・検証を行なっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度にはマイクロインジェクション法による免疫不全マウス(NOD/scid)由来胚を用いたトランスジェニックマウス作成法の樹立が再現された。この手法の樹立は既報告は存在しないため、下記のようにBiol Reprod 2011:682として誌上発表することが出来た。またヒトIL-15のクローニングは既に終了しており、現在発現量を増やすためにベクターの改善を行なっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
発現を確保するために、ヒトIL-15のシグナルペプチドをヒトIL-2に置換したものを作出予定である。これを先ずは細胞株にトランスフェクションし、発現と発現の程度をELISAを中心に確認する。それを用いてIL-15トランスジェクマウスの作出を試みる。
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[Journal Article] In vivo imaging of Treg cells providing immune privilege to the haematopoietic stem-cell niche.2011
Author(s)
Fujisaki J, Wu J, Carlson AL, Silberstein L, Putheti P, Larocca R, Gao W, Saito TI, Lo Celso C, Tsuyuzaki H, Sato T, Cote D, Sykes M, Strom TB, Scadden DT, Lin CP
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Journal Title
Nature
Volume: 474
Pages: 216-219
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] The LRF transcription factor regulates mature B cell development and the germinal center response in mice2011
Author(s)
Sakurai N, Maeda M, Lee SU, Ishikawa Y, Li M, Williams JC, Wang L, Su L, Suzuki M, Saito TI, Chiba S, Casola S, Yagita H, Teruya-Feldstein J, Tsuzuki S, Bhatia R, Maeda T
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Journal Title
J Clin Invest
Volume: 121
Pages: 2583-2598
DOI
Peer Reviewed